FBIのクリストファー・パテル長官は5月21日、ショーン・ハニティ氏がホストを務めるポッドキャスト番組「Hang Out」に出演し、アリゾナ州ツーソンで発生したナンシー・ガスリー氏(テレビ番組「トゥデイ」のサバンナ・ガスリー記者の母親)失踪事件に関する衝撃的な事実を明らかにした。
パテル長官によると、FBIは事件発生直後の2月1日から4日間にわたり捜査への参加を拒否されていたという。その間、FBIは州・地方自治体の捜査当局に対し「支援が必要であればいつでも協力する」と申し出ていたが、実現しなかった。
「誰かの失踪から最初の48時間が最も重要です。しかし、この事件ではその機会を逸してしまったのです」とパテル長官は述べた。
FBIがGoogleと協力しRing映像を公開
パテル長官は、FBIがGoogleと連携してRingドアベルの映像を分析し、公開に至った経緯についても説明した。当初はGoogleのサブスクリプション契約がなかったため全データの取得が困難だったが、FBIがGoogleのリーダーシップに直接交渉し、削除前のキャッシュデータの分析を実現したと述べた。
「FBIがGoogleと協力しなければ、この映像が公開されることはなかったでしょう」とパテル長官は強調した。
DNA鑑定の処理を巡る対立
事件現場で回収されたDNA証拠についても、FBIは「世界最高水準のラボがあるクワンティコで迅速に分析できる」と申し出たが、ピマ郡保安官局はフロリダ州のラボへの送付を決定したという。
パテル長官は自身が所有する固定翼機を用意し、夜間に即座にDNAを輸送する準備をしていたと述べたが、保安官局の判断により実現しなかった。
「我々のラボなら数日で分析を終え、より多くの情報を得られた可能性があります。残念ながら、その機会を失ってしまったのです」とパテル長官は悔しさをにじませた。
保安官局の対応に疑問符
パテル長官は「州・地方自治体の捜査当局が判断を下す権限を持っていますが、我々の提案が却下されたことは理解に苦しみます」と述べ、捜査の遅れが事件解決を困難にした可能性を示唆した。
現在のところ、ピマ郡保安官局からのコメントは得られていない。