ニュージャージー州選出の共和党下院議員、トム・キーン・ジュニア氏が、議会における1か月以上にわたる無断欠席について、初めて公の場で説明を行った。

キーン氏は1月20日(月)夜、X(旧Twitter)に投稿した声明で「個人的な医療上の問題に対処している間、選挙区の皆様と同僚の皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます」と述べた。

声明の中でキーン氏は「医師からは回復が完全なものとなり、間もなく仕事に戻れる見通しであるとの保証を受けています。フルタイムで職務に復帰し、100%の状態で仕事に取り組めるよう努力します」と説明。さらに「責任感を持ち、これまで常に職務を全うしてきた私にとって、この欠席は非常に辛いものです」と続けた。

キーン氏は同僚議員や事務所スタッフに謝意を示し、長期にわたる欠席にもかかわらず事務所の運営を支えてくれたチームに感謝の意を表した。その一方で、議員自身の無断欠席について、これまで選挙区住民に対して一切の説明がなかったことが明らかになった。

党内からの圧力で初の説明へ

キーン氏は、自身と同じニュージャージー州選出の共和党議員であるクリス・スミス氏とジェフ・ヴァン・ドリュー氏からの連絡が取れない状態が続いていた。ヴァン・ドリュー氏は先週、 Politico の取材に対し「当該議員からの連絡が一切途絶えている」と語った。

ニューヨーク州選出の共和党議員らもキーン氏への連絡を試みたが、同様に音信不通の状態だった。ネブラスカ州選出のドン・ベーコン議員は先週、「キーン議員を議場で探していたが、長期間の欠席に気づかなかった」と明かした。

こうした動きを受け、キーン議員は下院議長のマイク・ジョンソン議員との電話で初めて無断欠席の理由を説明。ジョンソン議長は先週末に「個人的な健康上の問題」に対処していたと公表した。

再選レース目前、選挙区の情勢は激変

キーン議員は2022年の選挙でニュージャージー州第7選挙区の議員に選出された。同選挙区では6月2日に共和党の予備選挙が実施されるが、キーン議員は無投票で指名を獲得する見通しだ。しかし、11月の本選挙では民主党からの激しい反撃が予想される。

米国の選挙分析機関クック・ポリティカル・レポートによると、同選挙区はこれまで「共和党優勢」とされていたが、現在は「接戦選挙区」に格下げされている。キーン議員は今後、選挙戦を有利に進めるためにも、早期の職務復帰が求められそうだ。