AIソングライティング授業に418人が反対署名
米ボストンに本拠を置く名門バークリー音楽大学で、AIを活用したソングライティング授業の開講に対し、学生らが猛反発している。現在までに418人以上がオンライン署名で抗議し、大学に対しAI技術のキャンパス利用中止を求めている。
「芸術の本質を腐敗させる」との批判
反対署名の対象となっているのは、2単位の授業「Bots and Beats: AI and the Future of Songwriting」。署名者らは、この授業がOpenAIのChatGPTを活用しており、「数万人のアーティストから創造性を奪い、業界の本質を腐敗させ、環境にも悪影響を及ぼす」と主張している。
卒業生からも厳しい声
署名掲載ページには、現役・卒業生からの批判コメントが相次いでいる。多くが、音楽創造の拠点として知られるバークリーが、AI技術を導入することで「アーティストの未来を脅かす」と指摘している。
「名門の音楽大学が、これほど残念な対応をするとは。我々の未来と、偉大なアーティストたちの未来を台無しにしないでほしい」
– 卒業生
「バークリー卒業生として、AIを創造的な授業に使うことに驚愕している。今の学生なら、課題にAIを使うよう強制されることに怒りを感じるだろう」
– 別の卒業生
授業の内容と大学の見解
当該授業では、AIソングライティングが音楽創造に与える影響について学ぶほか、AIが音楽業界やアーティストの将来に及ぼす「有益な面と有害な面」について議論するとしている。
バークリー側はWBZの取材に対し、「アーティスト第一の教育機関として、現代音楽とパフォーミングアーツの教育の最前線に立ち、学生がクリエイティブ産業に影響を与える技術に対応できるよう準備させる責務がある」とコメント。その上で、「教育方針に従い、引き続き取り組んでいく」としている。
しかし、この控えめな回答からは、学生や卒業生の不安を払拭するには至らないとの見方が強い。
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参考:ストリーミングプラットフォームでは、AI生成音楽が本物の楽曲を圧迫し始めている。