ニューイングランド・パトリオッツのマイク・ヴラベルヘッドコーチ(HC)は4月21日、元NFL記者で現在はフリーランスのダイアナ・ルシーニ氏と大人のリゾートで写真を撮られた問題について、初めてメディアの前で発言した。
当初はNFLドラフト終了後にコメントを発表する予定だったが、選手たちが年次ミーティングに到着した際に写真について尋ねられたことを受け、急遽会見が実施された。ヴラベルは「家族、組織、コーチ、選手と困難な対話を重ねた。それらは前向きで実りあるものだった」と述べた。
ヴラベルはさらに「成功するためには、フィールド内外を問わず、良い決断を下す必要がある。私もその例外ではない」と強調した。
一方、ルシーニ氏は先月、ザ・アスレチックを退職したが、これは報道の正当性を認めるものではなく、話題に「酸素を与えない」ための措置だと説明した。同社の内部関係者によると、ルシーニ氏の退職は社内調査に関連した追加の疑問が浮上したことが背景にあるという。
NFLはヴラベルの行動がリーグの規律に反するとは判断せず、調査を行わない方針を示した。
報道の透明性と利害関係の疑問
ヴラベルとルシーニ氏の関係がプロフェッショナルな枠を超えていたかどうかはともかく、その関係がNFLの報道に影響を与えた可能性について疑問が残る。具体的には、ヴラベルやパトリオッツ、さらにはフリーエージェント選手やシーズン終盤の受賞投票に対するバイアスがあったのかという点だ。
プロフットボールトークは、AP通信の2025年シーズンの受賞投票記録を公開するよう求め、特にヴラベルが受賞したNFL最優秀コーチ賞の投票内容を検証しようとしている。ヴラベルが受賞した一方で、2位となったジャガーズのリアム・コーエンHCにポイントを奪われたのではないかという疑念が生じている。
パトリオッツオーナーの介入疑惑
また、ニューヨーク・ポストがルシーニ氏との写真を報じる準備を進めていた際、ロバート・クラフトオーナーが同紙に圧力をかけ、報道を阻止しようとしたとの報道もある。インタッチ誌の情報筋によると、クラフトは「ポストの幹部に圧力をかけ、記事の掲載を阻止しようとした」という。同紙は業界基準よりも長い回答猶予をヴラベルに与えたが、クラフトはその時間を利用して報道陣に圧力をかけたものの、失敗に終わったとされる。
ヴラベル、ルシーニ氏、パトリオッツにとって、ドラフトやシーズンオフのミーティングが混乱に陥る中、この問題を早期に収束させたいのは当然だが、トム・ブレイディの二重の役割がメディアとチームの境界を曖昧にしている現状では、事態はすでに混迷を深めている。