ビットコイン、8万ドル超えを再び達成 2025年1月以来の高値更新
ビットコイン(BTC)が8万ドル台を突破し、2025年1月以来となる高値を更新した。アジア時間から米国時間にかけての取引で81,000ドルを超え、第1四半期の低迷期(60,000ドル台まで下落)を脱したことを示す動きとなった。
機関投資家のETF資金流入が牽引
この上昇は複数の要因が重なった結果だ。まず、米国の現物ビットコインETFへの資金流入が加速した。4月には24億4,000万ドルの正味流入を記録し、2025年10月(当時の史上最高値126,000ドル)以来の最高額となった。中でもブラックロックのIBITは17億1,000万ドルを集め、市場シェア70%を維持し、他のETFとの差を広げている。
マイクロストラテジーも4月に大規模なビットコイン購入を発表し、保有量は818,334BTCに達した。
地政学リスクがビットコイン需要を押し上げ
中東情勢の緊張もビットコイン価格を押し上げた。イランが3月中旬からホルムズ海峡通過の石油タンカーに対し、1バレルあたり1ドルのビットコイン徴収を開始したとされる。これは制裁下でも資金凍結が困難な暗号資産を選択したもので、200万バレル積載の大型タンカー1隻で200万ドルの通行料がオンチェーンで決済される計算だ。
しかし、月曜日にイランによるミサイル発射の主張を巡る報道で一時79,000ドル近辺まで下落した。その後、トランプ前大統領が「プロジェクト・フリーダム」を発表し、米軍が商船を護衛する計画を発表すると、情勢は落ち着き、原油先物価格は5%近く下落。ビットコインも反発し、8万ドル台を回復した。
デリバティブ市場の先高感が示すシグナル
オプション市場もこの動きを先取りしていた。ノムラ傘下のLaser Digitalは火曜日のリサーチノートで、過去数週間にわたり安価なアップサイド・コール比率構造が構築されており、8万ドルの持続的な突破がビットコインのリスク・リバーサル指標をネガティブからポジティブに転換させると指摘した。
デリビット(Deribit)のデータによると、5月29日満期の8万ドルストライク・コールオプションが最大のオープン・インタレストを持ち、7,493.7BTC分のポジションが積み上がっている。コールオプションの保有比率は58.69%で、プットの41.31%を上回っているが、短期的なテールリスクヘッジのためプット取引が増加傾向にある。
今週の注目イベントが相場を左右
今週発表される2つの重要イベントが、ビットコイン相場の行方を左右する可能性がある。まず、マイクロストラテジーが本日発表する決算により、同社のビットコイン保有の時価評価方法が注目される。次に、金曜日の米雇用統計(非農業部門雇用者数)が、夏場の米連邦準備制度理事会(FRB)の政策金利見通しに影響を与える見込みだ。
週間ベースでは6.2%上昇し、現在のビットコイン価格は81,035ドルで取引されている。
「この上昇は、機関投資家のETF資金流入、地政学リスク、デリバティブ市場の先高感が同時に作用した結果だ」
— マイカ・ジマーマン(Bitcoin Magazine)