フォルクスワーゲン(VW)は、限定モデル「ゴルフGTI Edition 50」がニュルブルクリンクの前輪駆動(FWD)部門におけるラップタイム記録を奪還したと発表した。同車は7分44秒523を記録し、2023年から記録を保持していたホンダ・シビックType Rの7分44秒881を0.358秒上回った。
この記録は、2016年にVWが「ゴルフGTI Clubsport S」で樹立した7分49秒21(当時のコース距離は12.8マイル)以来、9年ぶりの快挙となる。当時の記録は現在の12.9マイル(20.8km)と比較できないが、 Edición 50の圧勝劇はVWにとって大きな復帰劇となった。
エンジン性能と専用パッケージの貢献
Edition 50は、2.0リットル直列4気筒ターボエンジンを搭載し、321馬力(325PS)・310lb-ft(420Nm)を発生。通常の欧州仕様GTI(262馬力)や米国仕様GTI(242馬力)を大きく上回るパフォーマンスを誇る。さらに、専用のGTI Performance Packを装備することで、サーキット走行に最適化された仕様となっている。
Performance Packには、以下のような専用装備が含まれる:
- より硬いサスペンションスプリング
- ネガティブキャンバーの強化
- シャシー制御の見直し
- 鍛造19インチホイール
- ブリヂストン・ポテンザレースセミスリックタイヤ
- アクラポビッチ製チタン製マフラー
これらの改良により、車重は30kg軽量化され、乗り心地はニュルブルクリンクの凸凹路面でも中立性と安定性を保つようチューニングされている。
ドライバーのコメントと今後の展望
Edition 50のテストドライバーを務めたベニー・ロイヒター氏は、「Edition 50はニュルブルクリンクの起伏にも柔軟に対応し、非常にバランスの取れた走りを実現している」とコメント。昨年の発表時には7分46秒13を記録し、当時のGTI最速記録を樹立したが、今回の記録更新により、シビックType Rの記録をも破ることに成功した。
VWは、Edition 50が「より中立で安定した走りを提供する」と強調しており、今後もFWD部門におけるさらなる進化が期待される。