プエルトリコ議会、囚人票買収疑惑の捜査中止を受け調査要請

プエルトリコの連邦議員および地方議員、さらに人権団体らは、囚人票を買収する疑惑の捜査が2024年の選挙後に中止された問題で、徹底的な調査を求めている。米調査報道メディア「プロパブリカ」の報道によると、暴力的なギャングが運営する囚人票買収スキームの捜査が、選挙後に突然中断されたという。

議員らが連邦議会に調査を要請

プエルトリコの連邦下院議員パブロ・ホセ・エルナンデス・リベラは、米下院司法委員会に対し、この問題の議会調査を共同で推進するよう要請した。同議員は声明で「今日プロパブリカが発表した報告書に記載された事実を、プエルトリコでもワシントンでも、どの政治家も無視することはできない」と述べた。

また、プエルトリコ民主党系のフェルナン・フェラー・サンティアゴ議員は、同日に州議会に決議案を提出。公安委員会に対し、この疑惑の調査を命じた。フェラー議員は「極めて深刻な allegations(申し立て)」と述べ、議会には「逃れられない責務として調査を行うべきだ」と強調した。

検察当局が選挙後に捜査中止を指示

プロパブリカの調査によると、検察当局は2024年の選挙後に、囚人や刑務所職員による投票関連の容疑を捜査から除外するよう上層部から指示された。さらに、トランプ政権が発足すると、政治家との関連を示す容疑の捜査そのものが中止されたという。捜査に関わった4人の関係者がプロパブリカに明かした。

捜査は、暴力的なギャングが囚人票を買収するスキームを運営していたことを突き止めており、当時の州知事候補ジェニファー・ゴンザレス=コロン(現知事)やその選挙運動との関与も調べていた。しかし、選挙後に捜査方針が変更され、最終的に捜査は打ち切られた。

ゴンザレス=コロン知事、一切の関与を否定

ゴンザレス=コロン知事は、プロパブリカの取材に対し一切応じていない。同知事は12日の声明で、自身の「キャリアと選挙運動を通じて一貫して汚職に反対してきた」と述べ、不正行為との関連を完全に否定した。

「私は不法行為との関連を一切否定する」と強調したが、これまでにいかなる容疑でも起訴されていない。同知事は13日の地元メディアの取材に対し、「この件に関する調査は不要だ」と述べ、自身と選挙運動が関与しているとの指摘を否定した。

「ここに何もありません。過去4年間の調査があれば、それを成功裏に結論づければいい。しかし、そこに指摘されていることは私とは全く関係なく、ましてや私の選挙運動とは無関係です」

独立党も調査を要求

プエルトリコ独立党のマリア・デ・ルルデス・サンティアゴ上院議員は、SNSで「選挙干渉の疑惑は、刑務所という空間における党派的介入の深刻な影響を考慮すべきだ」と述べ、調査の必要性を訴えた。

州議会議長、当初は地元メディアにコメント

ゴンザレス=コロン知事と同じ新進歩党に所属するトマス・リベラ・シャッツ州議会議長は、当初は地元メディアに対しコメントを控えていたが、その後の動向は明らかになっていない。

出典: ProPublica