AI風アートが人間の手で制作された事実

映画「プラダを着た悪魔2」が公開され、話題を呼んでいる。同作は2006年の名作「プラダを着た悪魔」の続編で、メリル・ストリープが再びミランダ・プリーストリ役を務める。物語は、ミランダがPR危機に陥るところから始まる。

そんな中、劇中に登場するミランダのイラストが「AIで生成されたのでは?」と話題になった。ファストフード店員の格好をしたミランダのイラストは、一見するとAIが作成したように見えたが、実は人間のアーティストによるデジタルアートだったのだ。

アーティストが明かした真実

デジタルアーティストのアレクシス・フランクリンは、自身のInstagramで制作過程のタイムラプス動画と共に、このアートが自らの手によるものであると明かした。フランクリンは「メリル・ストリープに失礼かもしれないけど、これは暇な時に描くような絵だから、依頼を受けてとても楽しかった」とコメントしている。

また、X(旧Twitter)でも同様の投稿を行い、多くの反響を得た。フランクリンは「このギャグが人間のアーティスト(私)によって作られたことに安堵したコメントが多かったので、こちらでも共有します。企業がアーティストを起用した際には、評価されるべきだと思います」と述べた。

ソーシャルメディアで称賛の声

フランクリンの投稿はX上で370万回以上再生され、多くのユーザーから称賛の声が寄せられた。特に、AIで代用可能な状況でも人間のアーティストを起用したことに対する評価が高い。

あるユーザーは「これは本当に最高にクールなことだ。映画のためにAIで生成するのが簡単だったはずなのに、彼らは高い基準を保ち、本当に尊敬します」とコメント。別のユーザーは「人々はAIのごみではなく、本物のアートを求めている。これがその証拠だ」と投稿した。

また、他の映画もAIをテーマにしたストーリーを描く際には、このような代替手段を検討してほしいという声も上がっている。「AIを使って描くことが当たり前だと思われるのは残念で仕方ない。常に代替手段は存在する」との意見も見られた。

AI風アートは偶然の一致だった

フランクリンは、自身のアートがAI風に見えるのは偶然だったと説明している。X上で行われたフォロワーとのやり取りの中で、フランクリンは「AI風に見えるのは偶然で、意図的なものではありませんでした」と述べている。

この出来事は、AI技術が進化する中で、人間のクリエイティビティの価値が再認識されるきっかけとなった。映画業界における人間のアーティストの重要性が改めてクローズアップされている。