「家族との食事に、会話を記録するデバイスがあったらいいのに」—そんな思いを叶える新商品が、意外なメーカーから登場した。缶詰めのパスタソースで知られるプレゴ(キャンベル・スープ傘下)は、食事中の会話を記録し、思い出として残すための小型マイク型デバイス「Connection Keeper」を発売する。
同デバイスはホッケーパックのような形状で、パスタソースの瓶の蓋を思わせるデザイン。画面はなく、Wi-FiやBluetooth、クラウド接続機能も搭載されていない。その代わりに、家族がスマートフォンを置いて、リアルな会話を楽しむことを目的としている。
ストーリーコープとの提携で実現
「Connection Keeper」は、米国の非営利団体ストーリーコープとの共同開発によるもの。同団体は、一般市民のインタビューを記録し、アーカイブする活動で知られる。プレゴは、食事中の会話を記録し、ストーリーコープのウェブサイトにアップロードすることで、記録を永久保存できる仕組みを提供する。
使い方はシンプルだ。デバイスのボタンを押すと録音が開始され、再度押すと停止。録音データはUSB-Cケーブルでパソコンに転送し、手動でアップロードする。希望すれば、ストーリーコープに共有することも可能で、録音は図書館のアーカイブに加えられる。
「テクノロジーではなく、つながりを」
ストーリーコープのスタジオ部門責任者であるエリセ・ヘンジン氏は、Wired誌に対し「現在、あらゆる場面でAIが活用され、人々は食事中もスマートフォンを手放さない。それが会話の流れを妨げている」と語った。「私たちはテクノロジーではなく、家族同士のつながりを取り戻したいと考えた」と説明した。
発売日とセット内容
「Connection Keeper」は、来週月曜日(7月22日)に発売される。販売形態は、ゲーム機のバンドルパッケージを思わせるセットで、価格は20ドル。セット内容は以下の通り:
- プレゴ×ストーリーコープ「Connection Keeper」1台
- プレゴ定番パスタソース(内容量は不明)
- ストーリーコープ×プレゴ会話促進カード(食事中の会話を引き出すためのカード)
- USB-Cケーブル(録音データ転送用)
プレゴは、このデバイスが「家族の絆を深めるためのツール」であるとアピールしているが、その一方で「缶詰めメーカーがなぜこのような商品を発売したのか?」との疑問の声も上がっている。
「家族の食卓に、スパゲッティをすする音と共に交わされる会話を記録できるデバイス。プレゴの新たな挑戦は、テクノロジーよりも人間らしいつながりを重視したものだ」
発売に先駆け、同社は「Connection Keeper」が「現代の家族にとって必要なデバイス」であると主張しているが、その真意については今後注目されるだろう。