民主党議員が単独で軍事介入阻止決議を否決

米国上院議員ジョン・フェッターマン(民主党・ペンシルベニア州)は12日、イランにおけるトランプ大統領の軍事行動を停止するための決議案を、民主党第7回目の試みで単独で否決した。これにより、イラン戦争終結を目指す動議は50対49で否決された。

これは、米国がイランとの紛争に関与してから60日を超えた初の上院投票であり、「戦争権限法」に基づく措置であった。同法では、大統領が60日を超えて軍事行動を継続する場合、議会が宣戦布告または延長を承認しなければ、部隊を撤退させなければならないと規定されている。

共和党議員3名が造反、民主党議員は全員賛成

共和党議員のリサ・ムルコウスキー(アラスカ州)、スーザン・コリンズ(メイン州)、ランド・ポール(ケンタッキー州)の3名は党の方針に反して賛成票を投じた。しかし、民主党議員は全員賛成に回った中、フェッターマン議員のみが反対票を投じた。

フェッターマン議員は、イランを「真の敵であり、脅威であり、危険」と表現し、イランに対する強硬な姿勢を繰り返し表明してきた。これにより、同議員は党の方針だけでなく、地元ペンシルベニア州の有権者の意思にも反する行動を取ったことになる。

ペンシルベニア州民の6割が軍事行動に反対

3月に実施された世論調査によると、ペンシルベニア州の有権者の60%が米国の最近のイランに対する軍事行動に反対し、ネット不支持率は-16ポイントに達していた。これは、フェッターマン議員の行動が地元の世論と乖離していることを示している。

トランプ大統領、フェッターマン議員の党籍変更を画策か

トランプ大統領は、上院における共和党の微弱な多数を維持するため、フェッターマン議員に対し党籍変更を働きかけていると報じられている。フェッターマン議員はこれに対し、「最悪の共和党員になるだろう」と発言。一方、トランプ大統領はフェッターマン議員を「お気に入りの民主党員」と評している。

「フェッターマン議員の行動は、党の方針だけでなく、地元の有権者の意思にも反するものだ。これは、米国の対外政策における党派を超えた議論の必要性を浮き彫りにしている。」

— 政治評論家