米国とイランの緊張が再び高まり、原油価格が6%急上昇した。国際市場が再開した日曜日の夕方、原油先物価格は大幅に反発し、前週金曜日に記録した下落分の多くを取り戻した。
ホルムズ海峡の通航制限が長期化すれば、原油価格の高止まりが続く見通しだ。米国は世界最大の原油生産国だが、国内市場はグローバルな需給動向に大きく影響されるため、ドライバーへの負担が懸念される。
最新の動向
世界的な基準油価であるブレント原油は、日曜日の夜に1バレルあたり95.42ドルまで上昇。米国の基準油価であるWTIも89.77ドルに達し、両指標ともに深夜にかけて高値圏で推移した。
米国は同日、イラン国旗を掲げた貨物船をオマーン湾で拿捕したと発表。これは、米国が先週設置した海上封鎖に対抗したイラン側の動きに対し、米軍が初めて実施した措置となった。イランは2月28日の戦争勃発以来、ホルムズ海峡を事実上封鎖しており、米国の封鎖強化を受けて、土曜日に再び海峡を閉鎖すると発表していた。
専門家の見解
アナリストらは、金曜日の発表だけでは船舶所有者に安心感を与えるには不十分と指摘。米国のガソリン価格が年内に3ドル割れに戻る可能性は低く、エネルギー長官は「来年までかかる可能性がある」と述べた。
「価格はピークを迎えたとみられ、紛争が解決すれば下落に転じる。3ドル割れは歴史的な水準であり、トランプ政権はこの混乱をうまく管理している」
クリス・ライト米エネルギー長官(CNN「ステイト・オブ・ジ・ユニオン」にて)
米国のガソリン価格は今月上旬に過去最高の4.16ドルを記録したが、現在は4.05ドル(AAAデータ)まで下落。ライト長官は「2022年のピーク(約5.02ドル)と比較しても、依然1ドル程度低い水準」と説明した。
今後の展望
米国の副大統領JDバンス氏が率いる代表団が火曜日の停戦期限を前に、パキスタンのイスラマバードでイランとの交渉に臨む。交渉は最終局面の切り札となる可能性があるが、イラン側は米国の真意を疑っており、交渉参加の確認が得られていない状況だ。