アウディは、2世代にわたり「アヴァン(ステーションワゴン)」専用モデルとして展開されていた「RS6」に、15年ぶりにセダンモデルを復活させる。最新のプロトタイプがドイツ・ニュルブルクリンク近郊で目撃され、その攻撃的なデザインが注目を集めている。
プロトタイプは、大型のエアインテークやダイヤモンドメッシュグリル、フロントスプリッター、専用ヘッドライトを装備。さらに、垂直方向のフェンダーベントやサイドスカート、大径ホイール、通気式ディスクブレーキを備える高性能ブレーキシステムを採用している。リアエンドには、RSモデルを象徴する大型デュアルエグゾーストシステムと新型スポイラー、スポーツ仕様のバンパーが確認できる。
内装については、現行モデルと同様に11.9インチのデジタルインストルメントクラスター、14.5インチのインフォテインメントシステム、オプションの10.9インチ前席乗員用ディスプレイが搭載される見込み。さらに、フラットボトムステアリングホイール、カーボンファイバートリム、レザースポーツシート、アルカンターラまたはディナミカマイクロファイバーのシート表皮が採用されるだろう。
パワーユニットはプラグインハイブリッドが有力
最大の注目点はパワーユニットだ。現時点ではICE(内燃機関)のみの「S6」がラインナップされていないこともあり、詳細は明らかになっていない。しかし、アウディが最近発表した「RS5」のパワートレインが、新型RS6のヒントを与えてくれる可能性がある。
RS5には、2.9リッターV6ツインターボエンジンと25.9kWhのバッテリーパック、8速ATに統合された電動モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムが搭載されている。この組み合わせにより、630馬力(470kW/639PS)と825Nmのトルクを発生。0-100km/h加速は3.6秒、最高速度は285km/hに達し、電気のみでの航続距離は84kmを実現している。
また、RS5では新たな電気機械式トルクベクタリングシステムも導入された。アウディはこのシステムを「目に見えない maestro(指揮者)がパフォーマンスと安全性のオーケストラを奏でる」と表現しており、今後RS6にも採用される可能性が高い。加えて、専用アクスル、スポーツチューンのサスペンション、改良されたステアリングシステムも搭載される見込みだ。
新型RS6セダンは、BMW M5との直接対決を視野に入れて開発が進められており、その性能とデザインに注目が集まる。