米国の軍当局は、オマーン湾でイラン船籍の貨物船「トゥスカ」を拿捕したと、トランプ前米大統領が8月11日に発表した。米海軍による封鎖を回避しようとしたとされ、米イラン間の対立がさらに激化する可能性が高まっている。

封鎖回避を試みたイラン船

米国は8月4日、イランによるホルムズ海峡の封鎖に対抗し、オマーン湾での海上封鎖を発表していた。トゥスカ号はこれに違反し、封鎖を回避しようとしたとされる。米軍はトゥスカ号のエンジンルームに砲撃を行い、拿捕に至った。

米軍の対応とイランの反応

米海軍の駆逐艦「スプルーアンス」はトゥスカ号に停止を命じたが、イラン側が拒否したため、エンジンルームに5インチ砲を発射し拿捕に成功した。これに対し、イラン軍は米国の停戦合意違反と「海賊行為」を非難し、近く報復措置を取ると発表した。

「米国は停戦合意を破り、海賊行為に及んだ。必ず報復する」
— イラン軍報道官

トランプ前大統領の強硬発言

トランプ前大統領は同日、ソーシャルメディアで「イランが合意を受け入れなければ、米国はイランの全ての発電所と橋を破壊する」と発言。さらに「もはや優しい相手ではない」と強硬な姿勢を示した。

エネルギー市場への影響

今回の事件を受け、原油価格が急騰。ホルムズ海峡の安定性が再び懸念されており、国際エネルギー市場に波及する可能性が指摘されている。

今後の展開に注目

米イラン間の緊張が高まる中、今後の外交交渉や軍事的対応が注目される。特に、停戦合意の行方や報復措置の実施が焦点となる見通しだ。

出典: Axios