ホワイトハウスの上級補佐官であるサジー・ワイルズが、職員に対し許可なくメディアへのリークを行わないよう命じた内部文書が、3月に発行されたにもかかわらず、5月に「ポリティコ」の「West Wing Playbook」によって公開された。
文書内でワイルズは、「大統領執務室の職員は、ホワイトハウス広報局の明確な承認なしにメディア関係者との接触を一切行ってはならない」と厳命。さらに「無断リークは容認されず、最悪の場合は解雇を含む制裁の対象となる」と警告した。
また、彼女は職員に対し「この方針に違反すれば、国家的な重要任務や活動に重大な支障をきたす可能性がある」と訴え、規律強化の必要性を強調した。
政権内の情報管理強化の動き
ワイルズは、トランプ政権の運営規律を引き締めるための取り組みを進めており、ホワイトハウス報道官のリズ・ハストンも「明確な承認なしにメディアと話すことを一切許さない」との「ゼロ・トレランス(厳格な不寛容)方針」を擁護した。
こうした動きは、国防長官ピート・ヘグセスがメディアとの対立を深め、多くの報道機関がペンタゴンから記者席を撤退させる事態に発展している中で起きている。また、トランプ大統領自身も個々の記者やメディアに対し、頻繁に批判を繰り返している。
ワイルズ自身の発言をめぐる議論
一方で、バニティ・フェアが行ったワイルズへのインタビューに関し、トランプ政権はその報道内容の歪曲を主張。しかし、ABCテレビ「ザ・ビュー」の司会者らは、逆にワイルズの発言が意図的なものであったとの見方を示した。
ワイルズはこの文書を、自身がバニティ・フェアのインタビューで「大統領はアルコール依存症のような性格」「JD・バンスのトランプ支持は政治的な思惑」「イーロン・マスクは公然たるケタミン使用者」と発言した直後、数か月後に作成していた。
この文書のリークは、トランプ政権における情報統制の強化と、内部の不協和音の一端を浮き彫りにしている。