ケンタッキー州選出の上院議員ランド・ポール氏の息子ウィリアム・ポール氏(29)が、ワシントンD.C.のバーで共和党のマイク・ローラー下院議員(ニューヨーク州選出)に対し、酩酊状態で反ユダヤ的な侮辜を浴びせたことが明らかになった。
目撃者によると、ポール氏は11月12日の夜、バーのカウンター席でローラー議員の数席隣に座っていた。ローラー議員と知人との会話に割り込み、「マスィー議員が来週の予備選挙で敗北するのは、お前の人種のせいだ」と発言。ローラー議員が「お前の人種?」と返すと、ポール氏は「そうさ、お前らユダヤ人だ」と答えた。
ローラー議員が「私はユダヤ人ではない」と否定すると、ポール氏は「ああ、ユダヤ人呼ばわりしてごめん」と発言。その後もポール氏はユダヤ人に対する侮辱を続け、ユダヤ人を「反米的」と呼び、ローラー議員とその「ユダヤ人支持者」がイスラエルの利益を優先していると主張した。
ローラー議員はポール氏の発言に反論し、イスラエル支援について擁護したが、ポール氏は「反ユダヤ主義者」と非難された。さらにポール氏は、マスィー議員を支援するスーパーPAC「リストア・フリーダムPAC」を資金提供するユダヤ系大富豪ポール・シンガー氏を引き合いに出し、「シンガーはイスラエルの利益のために動いている。アメリカの利益ではない」と述べた。
またポール氏はローラー議員に対し、「もっとタッカー・カールソンの番組を見るべきだ」と発言し、自身の父ランド・ポール議員とマスィー議員が「アメリカを本当に思う議員」だと主張した。
ローラー議員は「君がユダヤ人を憎んでいるのは明らかだから、議論しても無駄だ」と述べ、会話を打ち切った。これに対しポール氏は指を振りながら「マイク・ローラー、そんな言葉を使うな。私はそんなことは言っていない」と発言。その後、州・地方税に関するローラー議員の立場を批判し、ローラー議員から「放っておいてくれ」と言われた。
ポール氏はローラー議員に対し中指を立てた後、酔いを謝罪して退席したが、その際にバースツールを倒して転倒した。目撃者によると、この一連のやり取りは非常に不快なものであったという。
ポール氏の行動は、父ランド・ポール議員にとっても大きな負担となった。マスィー議員はポール議員と同じくリバタリアンの議員で、トランプ前大統領と対立しており、ポール議員の息子の行動はマスィー議員やポール議員本人にとっても不利益となった。