元FBI長官のジェームズ・コミー氏は、ドナルド・トランプ前大統領が司法省(DOJ)を事実上支配し、捜査や起訴が政治的利益に利用されているとの見方を示した。これにより、公的機関の行動に対する国民の信頼が大きく損なわれていると指摘している。
コミー氏は、司法長官代行のトッド・ブランシェ氏が党派的立場を公然と示し、法令違反すら疑われる行動を取っていると批判。さらに、FBI内部ではカシュ・パテル氏が指揮を執るも、職員の士気は低下し、業務が停滞していると分析した。こうした状況は、米国の安全保障に深刻な影響を及ぼす可能性があると懸念を表明した。
また、トランプ政権後の責任追及や、政権に不利な報道を行うジャーナリストへの捜査強化についても、コミー氏は懸念を示した。同氏は、司法の独立性が失われつつある現状を踏まえ、国民が「捜査や起訴はトランプ氏の権力維持や報復のための道具ではないか」と疑念を抱くのも当然だと主張した。
司法省の政治化と FBI の混乱
コミー氏によれば、司法省はトランプ氏の「お抱え機関」と化しており、法の公平な執行が困難な状況にあるという。特に、「貝殻に関連する容疑」とされるコミー氏自身への捜査についても、政治的意図が背景にあるとの見方を示した。
さらに、FBI内部ではパテル氏が指揮を執るも、職員の士気は低下し、業務が停滞。コミー氏は、こうした内部崩壊が国家の安全保障に与えるリスクを強調した。
トランプ政権後の責任追及と報道の自由
コミー氏は、トランプ政権が終焉を迎えた後も、政権に批判的な報道を行うメディアやジャーナリストに対する捜査が強化される可能性についても懸念を示した。これにより、報道の自由が脅かされるだけでなく、司法の公平性そのものが揺らぐとの見方を示した。
同氏は、司法の独立性を回復するためには、党派的な干渉を排除し、法の下での公平な執行が不可欠だと強調した。