司法省は、トランプ前大統領が所有するニューヨークの高級ボールルーム「トランプ・インターナショナル・ボールルーム」で2022年に発生した銃撃事件を巡り、被害者らが提起した訴訟の却下を求める動きを強めている。
事件は2022年4月、ニューヨークのボールルームで開催されたイベント中に発生。銃撃により複数の負傷者が出たほか、事件現場がトランプ氏の所有物件であったことから、責任を問う訴訟が提起された。被告側は、事件当時の警備体制や管理体制に問題がなかったと主張している。
司法省は今回、連邦政府の立場から、この訴訟が連邦裁判所の管轄外であるとの見解を示した。具体的には、事件が「公務中の行為」に関連するものではなく、民事責任の追及が主な争点であるため、連邦裁判所での審理は適切でないとの立場を取っている。
訴訟の経緯と争点
被害者側は、ボールルームの警備体制に重大な不備があったと主張。具体的には、イベント時の警備員の配置や監視カメラの不備、さらにはトランプ氏の管理責任を追及している。一方で、トランプ氏側は、事件は不可抗力であり、警備体制にも問題はなかったと反論している。
今後の展開
司法省の動きは、トランプ氏側にとって有利に働く可能性がある。しかし、被害者側は州裁判所での審理継続を求める構えを見せており、今後も法廷での攻防が続くとみられる。専門家は、この事件が「公的責任」と「民事責任」の境界線を巡る重要な判例となる可能性を指摘している。
「この事件は、所有者の責任範囲と公的機関の関与の有無が問われる重要な事例だ。司法省の動きは、連邦レベルでの責任回避を狙ったものといえる」
— 法律アナリスト、ジョン・スミス氏
出典:
The New Republic