米国コロラド州デンバーにある第10巡回区控訴裁判所は13日、Netflixが2020年のヒットドキュメンタリーシリーズ「タイガーキング」で使用した葬儀映像について、カメラマンのTimothy Sepi氏による著作権侵害訴訟で、Netflixのフェアユース(公正利用)を認める判決を下した。

Sepi氏は2020年、自身が撮影した66秒の葬儀映像が無断で使用されたとしてNetflixを提訴。下級審はNetflixのフェアユースを認めていたが、2024年の控訴審では逆転敗訴となっていた。

当時の判決では、控訴裁判所のパネルは「Netflixと『タイガーキング』制作陣はSepi氏の映像を単に流用したに過ぎず、変容や批評的要素がない」と指摘。主任判事Jerome Holmes氏は「被告側に正当な利用目的が見当たらない」と述べていた。

しかし今回の判決では、Holmes氏は「ドキュメンタリーにおける典型的な引用」と位置づけ、Netflixの利用を正当化した。判決文では「被告の利用目的とSepi氏の映像の本来の目的には大きな違いがある」と強調された。

また裁判所は、Netflixが「著作権のある映像そのものから実質的な商業的利益を得たという証拠はない」とも指摘。Netflix側のコメントは現時点で得られていない。

この判決は、著作権法におけるフェアユースの解釈に新たな指針を与える可能性があり、ドキュメンタリー業界に与える影響が注目される。

出典: The Wrap