全米放送事業者協会(NAB)は、連邦通信委員会(FCC)が、ジミー・キンメルとドナルド・トランプの論争を受けてABCに早期免許更新を求める動きを強く非難する声明を発表した。

NABは、米国の放送事業者を代表する業界団体で、テレビ局所有者の利益を代弁し、政府に対してロビー活動を行っている。同団体は11月29日、FCCがディズニー(ABCの親会社)の放送免許更新に圧力をかけている状況に対し、業界団結を呼びかける声明を発表した。

FCCの行動は「前例のない」圧力

NABの会長兼CEO、カーティス・ルジェ氏は声明で次のように述べた。

「FCCの放送免許更新プロセスは、議会が定め拡大した免許条件に基づき、予測可能性、公平性、透明性という原則に根ざすべきです。しかし、メディア局が、従来の執行プロセスを経ることなく、全ての免許を迅速に再申請するよう求める今回の行動は、これらの原則に反し、全ての放送事業者に重大な不確実性をもたらします」

ルジェ氏はさらに、放送局が信頼できるジャーナリズムや命を救う緊急サービス、地域番組、選挙報道などを提供する中で、FCCの行動がさらなる不安定化を招く可能性があると指摘した。

放送業界に与える影響

FCCの今回の動きは、ABCに対する個別の措置ではなく、業界全体に影響を及ぼす可能性がある。NABは、FCCが従来の執行プロセスを無視し、特定の企業に対して前例のない圧力をかけていると批判している。

放送業界関係者の間では、FCCの行動が放送局の運営に与える影響について懸念が広がっている。特に、地域の放送局は、選挙や災害時の情報提供など、公共の利益に直結する役割を担っているため、免許更新の不確実性は深刻な問題となる。

今後の展開

NABは、FCCに対し、公平性と透明性を重視したプロセスの見直しを求めている。また、業界団体として、放送事業者間の連携を強化し、FCCの動きに対抗する方針を示した。

FCCの動きが今後どのような展開を見せるか、業界関係者の注目が集まっている。

出典: The Wrap