民主党は6月10日、バージニア州最高裁が選挙区割り変更案を無効としたことに対し、連邦最高裁に緊急差し止めを求める申立てを行った。州最高裁は9日に、民主党が手続きを遵守していたものの、早期投票が既に始まっていた時期に改正案が承認されたため、選挙の実施が不可能と判断した。
バージニア州憲法では、憲法改正案の可決には2回の議会投票が必要とされる。1回目は通常の選挙期間中、2回目はその後に行われ、最終的に州民投票にかけられる。民主党はこれらの規定を順守していたが、州最高裁は早期投票の開始が選挙の実施を阻害するとの見解を示した。
民主党側は、米国最高裁の判例に基づき、選挙は投票日当日に行われるため、早期投票が開始されていても選挙自体は成立すると主張したが、認められなかった。先月には州民投票で改正案が承認され、民主党に有利な議席配分が可能となる見込みだった。州民の50.3%が賛成し、連邦下院議席を6議席から10議席に増やす改正案が可決された。これにより、従来の6対5の共和党優勢から10対1の民主党優位に転換する見込みだった。
民主党の弁護士と州司法長官のジェイ・ジョーンズ氏は共同声明で、「裁判所は、改正案を拒否した有権者の意思を無視し、選挙を実施するよう命じた」と批判した。また、「バージニア州最高裁の判決による回復不能な損害は甚大かつ即時的だ」と強調した。
この判決は、全米で共和党がテキサス州やフロリダ州などで選挙区割り変更を進める中、民主党が巻き返しを図るために重視していたバージニア州で、大きな打撃となった。民主党は連邦最高裁への申立てを通じて、中間選挙に向けた共和党の優位を覆すための desperate な動きに出た。
6月8日には民主党幹部がハキーム・ジェフリーズ議員と協議し、州の選挙区割りを再び変更する「奇策」を含む代替案を検討した。しかし、州最高裁の判決により、その実現可能性は不透明となっている。