米国発のハイパーカー「Czinger 21C Vmax」が、その圧倒的な存在感で注目を集めている。2.88LツインターボV8と電動モーターを組み合わせたパワーユニットは、合計1,233馬力を発揮する。
今回発表された特別仕様車は、金属光沢の紫色に仕上げられ、金陽極酸化処理を施したホイールとカーボンアクセントが際立つデザインとなっている。欧州の名門メーカーに匹敵する米国発のハイパーカーとして、その実力を証明しつつある。
実在する米国産ハイパーカー
多くの企業が「次世代の超高級車を欧州勢に対抗して開発する」と大胆な発言をするが、実際に製品化され顧客の手に渡るものは稀だ。そんな中、米国発のハイパーカー「Czinger 21C」と「Hennessey Venom F5」は、いずれも実在し、顧客への納車が進んでいる数少ない存在となっている。
Czingerは現在、「21C」と「21C Vmax」の2モデルを展開。今回発表された21C Vmaxは、イタリアの名門「パガーニ」やスウェーデンの「ケーニッグセグ」に匹敵する存在感を放ちながら、米国で製造されている点が特徴だ。フロリダ州マイアミのパートナー企業「Prestige Imports」を通じて納車された今回のモデルは、同社の「Liquidシリーズ」初の紫色仕様車となる。
紫色が際立つデザイン
紫色のボディは、日光の下では鮮やかに輝き、影の中では深みのある色合いに変化する。この色彩が、車体のダイナミックなラインやクレセントを強調し、圧倒的な存在感を演出している。紫色が苦手な人もいるかもしれないが、このようなハイパーカーには最適なカラーと言えるだろう。
この個体は、過剰なカーボンファイバーの露出を避け、フロントスプリッターとリヤディフューザーをボディカラーとマッチさせることで、バランスの取れたデザインを実現。フロントカウル、ヘッドライト周り、リヤフェイスにはカーボンパーツが採用されているが、全体を支配しているのは何よりも紫色のボディカラーだ。
パフォーマンスと価格
最もサーキット志向の強い21C Vmaxは、2.88LツインターボV8(950馬力)に電動モーターを2基搭載し、合計1,233馬力を発揮。車両重量は乾燥重量で2,733ポンド(1,240kg)未満と軽量で、パワーウェイトレシオは1:1を達成している。
その性能の高さとは裏腹に、価格も桁違いだ。21Cと21C Vmaxのベース価格は236万ドル(約3億4,000万円)から。しかし、多くの購入者がオプションや特別仕様を追加するため、実際の取引価格は300万ドル(約4億3,000万円)前後に達するという。さらに、Czingerは顧客の要望に応じた特別仕様にも対応しており、より高額なカスタムオーダーも可能となっている。