東京・羽田空港で、humanoid robotが荷物運びのテスト運用を開始する。日本航空(JAL)と GMO AI・Robotics が共同で導入し、2028年までの実施を計画している。

先日行われたメディア向けデモンストレーションでは、中国の Unitree 社製 humanoid robot が、ベルトコンベア上の金属製荷物コンテナを「押す」様子が披露された。しかし実際には、コンテナはベルトコンベアによって動かされており、robot 自身の貢献はほとんどなかった。それでも robot は自らの「仕事」に満足げに、操作する人間に向かって手を振ったという。

実用性は未知数、リスクも伴う

このデモンストレーションは、robot の能力をアピールするというよりも、むしろ実験の本気度を示すものだった。羽田空港は年間6000万人以上の旅客をさばく世界有数のハブ空港であり、robot にミスがあれば荷物の紛失や破損、さらには遅延といった深刻な事態につながりかねない。

加えて、日本の荷物取扱業者は、丁寧で丁重な作業が評判で、世界的にも高い評価を受けている。その一方で、一般的に荷物取扱業者が注目されるのは、壊れやすい荷物を雑に扱う「残念な」事例が多いからだ。robot には、こうした人間ならではの「気遣い」が求められる。

人手不足解消への期待

GMO AI Robotics の内田智裕社長は BBC の取材に対し、「空港は表面的には自動化されているように見えるが、裏方の業務は依然として人手に依存しており、深刻な人手不足に直面している」と語った。2024年の年初から700万人を超える外国人旅行者が日本を訪れており、人手不足の解消が急務となっている。

robot の能力がどこまで実用に耐えられるかは未知数だが、成功すれば、今後ますます増加する観光客の荷物処理に貢献する可能性がある。

出典: Futurism