AI業界で最も影響力のある専門家の一人、Allie K. Miller氏は、自身の業務効率化にClaude Codeを活用している。同氏は、LinkedInフォロワー160万人超を誇るAIコンサルタント兼インフルエンサーであり、Open Machineを通じて企業やリーダーにAI導入を支援。顧客にはOpenAI、Google、Anthropic、Warner Bros. Discoveryなどの大手企業が名を連ねる。2025年には「Time誌が選ぶAI分野の影響力100人」にも選出された。

Miller氏は現在、Anthropicが開発したエージェント型コーディングシステム「Claude Code」を主な業務ツールとして活用。同システムはファイルシステムへのアクセス権を持ち、ユーザーに代わってタスクを自動実行できるのが特徴だ。Miller氏は複数のClaude Codeインスタンスを同時に稼働させ、業務を並列処理している。

Claude Codeによる自動化の具体例

  • メール要約とスケジュール管理: overnightに受信した緊急メールを要約し、翌朝のスケジュールを自動で提案。例えば「明日は4件のインタビューと6件のクライアントミーティングがあるため、深い作業時間を30分確保した」といった具合に、具体的なアドバイスを提供する。
  • 動画編集の自動化: TikTok傘下の動画編集アプリ「CapCut」で編集した動画を特定フォルダにエクスポートすると、Claude Codeが自動で文字起こし、ソーシャル投稿用テキスト、サムネイル画像を生成する仕組みを構築。編集から公開までの一連のプロセスを効率化している。

AI活用のコツ:モデルに「あなた自身をインタビューさせる」

Miller氏は、AIソリューションの導入にあたり、まずは「AIモデルに自身の業務についてインタビューさせる」ことを推奨する。具体的には、以下の手順で進める。

  1. AIモデルに「あなたの仕事について質問し、効率化できる領域を洗い出せ」と指示する。
  2. 次に「それらのアイデアをよりプロアクティブで、責任ある自律的なソリューションに進化させ、実行に移せる形にせよ」と追加のプロンプトを与える。

このシンプルな手法により、個人の業務に最適化されたAIソリューションを短期間で開発できるという。

ニュースレターやキャリア判断にもAIを活用

Miller氏は、ニュースレターの執筆時にもAIを活用している。同氏は「合成ペルソナ」と呼ばれる8つのAIモデルを用意し、それぞれ異なる読者層を想定した原稿を生成させる。これにより、特定の読者層にとって重要なポイントが抜け落ちていないかを確認する。

「全てのペルソナに合わせた万能なニュースレターを目指すのではなく、例えば「子育て中の読者が記事の内容を誤解しないか?」といった観点でチェックする」とMiller氏は語る。

同様の手法はキャリア判断にも応用されている。同氏は「AIボードルーム」と呼ばれるシステムを構築し、6つの合成ペルソナが重要な経営判断に対して意見を出す仕組みを導入。これにより、多角的な視点から意思決定を行っている。