Amazonの内部メールで明らかになった価格操作の実態
カリフォルニア州司法長官のロブ・ボンタ氏は2024年6月、Amazonが競合他社と共謀してインターネット上の商品価格を引き上げていたと発表した。対象は「紙おむつから衣類、家具まで幅広い商品」に及ぶという。
「価格競争の停止」で一斉値上げを実現
ボンタ氏によると、Amazonと競合他社は意図的に価格競争を停止し、片方が値上げを行うと、もう片方が追随してさらに高い価格で販売していたとされる。これにより、両社とも利益を増加させ、消費者は高い価格を支払わされる仕組みだったという。
「Amazonと競合他社は、互いに価格を合わせることで、一方が値上げすれば他方も追随し、最終的に両社とも高い価格で販売する。消費者はその分だけ損をする」
— カリフォルニア州司法長官 ロブ・ボンタ
2022年の提訴から明らかになったAmazonの圧力戦略
この主張は、カリフォルニア州が2022年に起こした訴訟で明らかになった内部メールに基づいている。同州は、Amazonが世界最大の小売業者としての影響力を悪用し、サプライヤーに対して競合他社のプラットフォームでの価格引き上げや、安価なプラットフォームからの商品撤去を強要していたと指摘している。
ニューヨーク・タイムズによると、これらのメールは「Amazonが2兆6600億ドル規模の帝国をどのように運営しているかの貴重な裏側を垣間見せるもの」だという。
消費者への影響と今後の展開
この訴訟は、Amazonの価格設定が競争法に違反している可能性を示唆しており、業界全体の価格構造に大きな影響を与える可能性がある。今後、裁判の行方が注目される。
出典:
Ars Technica