「パック・パフォーマンス」でジリアとステルヴィオを刷新

アルファロメオは、欧州市場向けに「ジリア」と「ステルヴィオ」に「パック・パフォーマンス」を追加し、高級グレード「クアドリフォリオ」から主要ハードウェアを導入する。これにより、両モデルの走行性能と内装品質が大幅に向上する。

新たなサスペンションと内装アップグレード

「パック・パフォーマンス」の核となるのは、シナプティック・ダイナミック・コントロール(SDC)サスペンションだ。この電子制御式サスペンションは、アルファロメオのDNAドライブモードと連動し、快適性、精度、安全性のバランスをリアルタイムで調整する。電気油圧式バルブがダンパー内のオイル流量を制御し、走行状況に応じて応答性を最適化する。

これまでSDCは、主に「エクストレマ」「コンペティツィオーネ」「インテンサ」などの特別仕様車に搭載されていたが、今回の「パック・パフォーマンス」により、通常グレードの「スプリント」と「ヴェローチェ」でも利用可能となった。

内装もクアドリフォリオ級にグレードアップ

内装面では、ブラックレザーとレッドステッチ本物のカーボンファイバーのトリム、ダッシュボードやドアカード、センターコンソールに施されたレッドのアクセントが採用された。これにより、通常グレードと特別仕様車との差が縮まり、高級感が向上する。

900Wのハーマン・カードン・オーディオシステム

オーディオ面でも大幅なアップグレードが施され、900Wのハーマン・カードン・システムが搭載された。14個のスピーカーと12チャンネルのクラスDアンプを備え、従来の470Wシステムを上回るパフォーマンスを発揮する。これにより、「スプリント」と「ヴェローチェ」は「クアドリフォリオ」と同等のオーディオ性能を実現した。

2027年まで生産延長を発表

ジリアは2015年、ステルヴィオは2016年にデビューし、2022年後半にフェイスリフトが行われた。本来であれば既に後継モデルへの移行が進んでいるはずだったが、電動化戦略の見直しにより、次世代モデルの発売が2028年まで延期された。このため、アルファロメオは両モデルの生産を2027年まで延長することを決定した。

「パック・パフォーマンス」の投入は、次世代モデル登場までの間、ファンの関心を維持するための戦略の一環だ。これにより、通常グレードと特別仕様車とのギャップが縮まり、アルファロメオのブランド価値向上につながることが期待される。

価格は未発表、欧州市場で順次導入

現時点では「パック・パフォーマンス」の価格は発表されていない。導入は欧州市場が中心となる見込みで、今後「スプリント」と「ヴェローチェ」を中心に展開される予定だ。

出典: CarScoops