オクラホマ州最高裁判所は12月2日、元議員候補の弁護士に対し、弁護士資格の剥奪を命じる判決を言い渡した。同判決は、 Domestic Assault and Battery の有罪判決を受けたことが理由だ。
同事件の当事者である弁護士(以下、被告)は、2023年1月5日に Domestic Assault and Battery の軽罪2件について有罪を認めた。いずれの事件も、被告と交際関係にあった女性に対する暴力行為に起因するものだ。
最初の事件は2021年8月16日、口論の末に被告が女性を絞め上げ、車のキーを奪ったというもの。被告はこの事件で重罪の容疑で起訴され、裁判に回された。その後保釈中の2022年12月2日、再び口論となり、被告が女性を階段から突き落とし腕を負傷させた。この事件では軽罪の容疑で再逮捕され、起訴された。
被告は両事件について司法取引に応じ、重罪の容疑は軽罪に減軽され、有罪を認めた。執行猶予付きの判決を受け、償還金の支払いや地域奉仕活動、介入プログラムの完了、怒りの管理プログラム、薬物・アルコール評価と推奨治療の受講などの条件が課された。しかし、被告はこれらの条件を履行しなかった。
州側は2024年9月30日に執行猶予の加速を求める申立てを行い、同年11月22日に被告は同申立てに対し「異議なし」を申し立てた。その結果、両事件は有罪が確定し、罰金が科された。
弁護士資格の一時停止命令と被告の主張
2024年5月20日の暫定的な資格停止命令に対し、被告は「2021年6月の逮捕・家宅捜索・拘留は違法であり、自身を「暗く自己破壊的な道」へと導いた」と主張。また、同事件とは無関係の被害者を非難する文書を提出した。さらに被告は、オクラホマ州での法律実務経験がほとんどなく、2010年代に弁護士業を引退したと主張し、仮に資格停止処分が科されても実務に影響はないとの見解を示した。
最高裁の判断:暴力行為は弁護士倫理の重大な違反
オクラホマ州最高裁は、 Domestic Assault and Battery は弁護士倫理の重大な違反であり、決して容認できないとの立場を示した。被告は交際相手に対し暴力を振るい、2度の暴力事件を起こした。2度目の事件は保釈中に発生し、執行猶予の条件を自ら履行しなかったことも重く判断された。
同判決は、被告の行為が弁護士としての信頼を著しく損なうものであり、資格剥奪が妥当であると結論付けた。