ソーシャルメディアの時代において、クリエイター企業がハリウッドの制作手法を取り入れ、スター不在でもコンテンツを成功させるケースが増えている。Dropout、Jubilee、NowThisなどの企業は、個々のクリエイターに依存するのではなく、IP(知的財産)やフォーマット戦略に重点を置くことで、持続的な成長を実現している。
スター依存からIP重視へ:クリエイター企業の戦略転換
「クリエイター1人が作れるコンテンツには限界がある」と、DropoutのCEOであるSam Reich氏は語る。Dropoutはサブスクリプションモデルを採用し、100万人以上の加入者を獲得。今年は10~12本の番組をリリースする計画だ。同社はクリエイターとのパートナーシップを維持しつつ、スターの個性に依存しないコンテンツ制作に注力している。
NowThisは、Gen Zやミレニアル世代の女性をターゲットとしたショートフォーム動画プラットフォームだ。Editor-in-ChiefのMichael Vito Valentino氏は、深夜番組のフォーマットをGen Z向けにアレンジした番組を開発。同氏は「最終的に全員が商品を宣伝する必要があるが、ここでその役割を果たす」と述べる。
JubileeはYouTubeチャンネルで1000万人以上の登録者を持ち、「Middle Ground」や「Surrounded」などのバズ動画を生み出してきた。同社のCEOであるJason Y. Lee氏は「1本の動画が100万回再生されるのではなく、100本の動画がそれぞれ100万回再生されるフォーマットを目指す」と説明する。
Vine再始動:ジャック・ドーシーが支援する6秒動画アプリ「diVine」
かつて2010年代に人気を博した6秒動画アプリVineが、ジャック・ドーシー元Twitter CEOの支援により「diVine」として再始動した。同アプリは、オリジナルVineのアーカイブ50万本を保有し、「AIによる不自然なコンテンツからの解放」を掲げる。初日のベータ版で15万人以上のユーザーが登録し、現在Apple StoreとGoogle Play Storeでダウンロード可能だ。かつてキング・バックやポール兄弟など、多くの人気クリエイターがVineでキャリアをスタートさせた。新生Vineが再び注目を集めるか注目される。
ソーシャル動画広告がCTVを上回る:IABレポート
米インタラクティブ広告局(IAB)の最新レポートによると、ソーシャル動画への広告投資額が、初めてコネクテッドTV(CTV)を上回った。ソーシャル動画は前年比13%増を記録し、デジタル広告市場における新たなトレンドを示している。