カリフォルニア州ビッグベアバレーに暮らす鷲の家族と、多くの人々が過ごす「パラソーシャルな関係」が注目を集めている。YouTubeでライブ配信されている巣のカメラを通じて、彼らは日々の生活を垣間見ることができる。

この巣には、母親の「ジャッキー」と父親の「シャドウ」という名の鷲が暮らしており、二羽のヒナが誕生したばかりだ。巣の管理を行う非営利団体「Friends of Big Bear Valley」によると、ヒナの名前は地元の小学生によって決められるという。鷲たちは巣の維持やエサの確保、外敵からの防衛に日々奔走している。

筆者もその一人で、仕事中は常にライブ映像を第二のモニターで確認し、時にはテレビのフルスクリーンで鷲たちの様子を楽しんでいる。仕事の合間に鷲たちの動向を夫に報告することもあるが、その会話が自分の仕事の内容を伝えることはない。それでも、鷲たちの日常は筆者にとって心の安らぎとなっている。

ジャッキーが甲高い声を上げると、飼い犬は不快そうに部屋を歩き回る。その声は、シャドウが湖から獲ってきた魚を届けた合図だ。ジャッキーはすぐにヒナたちにエサを与え始める。ヒナたちは生後わずか2週間だが、巣立ちまであと8週間というスピードで成長している。

筆者はそんな鷲たちの成長を見守るたび、自分と夫の日常を重ね合わせる。夫が仕事帰りにチョコレートやスナックを買って帰ってくるように、ジャッキーもまた、巣から145フィート上空のジェファーソンマツの木で、家族のために懸命に働いている。このライブ映像は、まるで日常のストレスから離れ、自然の営みに癒やされる時間を与えてくれるのだ。