米国フロリダ州の「トランプ・ナショナル・ドルール・マイアミ」に、トランプ前米大統領の金像が設置された。9月2日放送の人気トーク番組「ザ・ビュー」では、司会陣がこの金像を「独裁者の気配」と表現し、物議を醸している。
金像は同ゴルフクラブ内に設置され、トランプ氏の宗教顧問であるジョン・マーク・バーンズ牧師によって披露された。バーンズ牧師は「これは偶像ではない。トランプ氏を神として崇めるものでもない」と主張したが、司会陣からは疑問の声が上がった。
番組の司会を務めるアナ・ナバロ氏は「あの像が誰を表しているのか、正直わからない。首が細い男性像だから」と発言。その上で「トランプ氏は自身の所有地で何をしても自由だが、経済苦境にある米国民との乖離を考えたら、『時代錯誤』だ」と批判した。
さらにナバロ氏は「独裁者の気配、小規模な独裁者の気配を感じる」と述べ、北朝鮮の金正恩、イラクのサダム・フセイン、ソ連のスターリンなど、独裁者が自身の像を設置してきた歴史を引き合いに出した。
モデレーターのウーピー・ゴールドバーグ氏は、トランプ氏がワシントンD.C.の主要ビルに自身の顔を掲げた事例を指摘。一方、サニー・ホスティン氏は「トランプ氏の行動は『低俗』だ」と評した。
金像は宗教的な象徴性でも批判を浴びており、多くの視聴者が旧約聖書「出エジプト記」の「金の子牛」の逸話と重ねた。これに対しバーンズ牧師はソーシャルメディアで反論したが、アリッサ・ファラ・グリフィン氏は「聖書学者ではないが、『金の子牛』の話は知っている。それを否定しなければならないなら、偶像崇拝に近づいている証拠」と述べた。
「ザ・ビュー」は平日午前11時(ET)にABCで放送されている。