ジョージア州のデータセンター、無断の大量取水が発覚

米ジョージア州のデータセンターが、近隣住民に節水要請が出ていた時期に、3000万ガロン(約1億1356万リットル)以上の水を無断使用していたことが明らかになった。同州フェイエット郡の水道局による調査で、同施設が未登録の水道接続を2本使用していた事実が判明した。

この問題が浮上した背景には、米国各地でデータセンターの急増が続く中、水資源管理の重要性が改めて問われている現状がある。多くの自治体がデータセンターの建設を急ぐ一方で、水使用量の監視体制が追いついていない実態が浮き彫りとなった。

未登録の水道接続、2本を無断使用

調査によると、ジョージア州にある大手データセンター「Quality Technology Services(QTS)」の施設が、以下の2つの問題を抱えていた。

  • 未登録の水道接続:水道局の認可を受けていない水道接続が1本存在していた。
  • 未請求の水道接続:もう1本は同社のアカウントに紐付けられておらず、使用量が請求されていなかった。

このため、同施設は実際の使用量を把握されずに大量の水を消費し続けていたという。

住民の節水要請と同時期の無断使用

この無断使用が明るみに出たのは、近隣の住民に節水要請が出ていた時期と重なっていた。一部の住民からは、水圧の低下を訴える声も上がっていたという。水道局の関係者は、「このような無断使用は、地域の水資源に深刻な影響を与える可能性がある」と指摘している。

「データセンターの急増に伴い、水資源の管理体制を整備することが急務だ。無断使用は許されない行為であり、厳格な監視が必要だ」
── フェイエット郡水道局関係者

米国各地でデータセンターの水使用が問題に

米国では、データセンターの建設ラッシュが続いている。特に、大規模なデータセンターは膨大な水資源を必要とするため、水不足が深刻な地域ではその影響が懸念されている。

米国エネルギー省によると、データセンターの水使用量は、2020年から2025年にかけて年間平均で12%増加すると予測されている。このため、多くの自治体が水資源管理の見直しを迫られている。

ジョージア州の事例は、データセンターの水使用に関する規制の甘さを浮き彫りにした。専門家は、「データセンターの建設を急ぐあまり、水資源の監視体制が後手に回っている」と指摘する。

今後の課題と対策

今回の事例を受け、ジョージア州をはじめとする各自治体では、以下のような対策が検討されている。

  • 水使用量のリアルタイム監視:データセンターの水使用量をリアルタイムで監視するシステムの導入。
  • 事前の水資源調査:データセンターの建設前に、地域の水資源状況を詳細に調査すること。
  • 罰則強化:無断使用や虚偽報告に対する罰則の強化。

専門家は、「データセンターの建設ラッシュは今後も続く見込みだが、水資源の持続可能性を考慮した開発が求められる」と警鐘を鳴らしている。