トランプ支持を謝罪したカールソン

タッカー・カールソンは、自身のポッドキャスト番組「The Tucker Carlson Show」で、長年にわたりトランプ前大統領を支持してきたことを謝罪した。番組内で「ただ「考えを変えた」とか「これは悪い、やめる」と言うだけでは不十分だ。人々を惑わせたことに対し、謝罪したい」と述べた。

カールソンはさらに「トランプの大統領選当選に関与したことで、長い間苦しみ続けるだろう」と発言。番組には実弟のバックリーも出演し、2015年にトランプの演説原稿を執筆したとされ、「現在の裏切り行為がどれほど痛ましいか」を理解していると語った。ただし、カールソンは「意図的な支援ではなかった」と主張した。

矛盾する主張と過去の発言

しかし、その主張には説得力がない。カールソンはFOXニュースで350万人以上の視聴者に対し、一貫してトランプのプロパガンダを拡散していた。2020年選挙前には夜間番組の視聴者数が500万人を超えていたとされる。

具体的には、2020年選挙後のジョージア州における「有権者不正」の根拠なき主張を繰り返したほか、人種差別的・反移民的な発言も多く行った。特に「グレート・リプレースメント(白人票を奪うために非白人が米国に移民させられているとする陰謀論)」を支持し、共和党の資金集めを阻害すると主張していた。

転機となったイラン侵攻と宗教的発言

カールソンがトランプとの決別を決意したのは、トランプが今月、イラン侵攻後に宗教的な投稿を連発し「キリスト教を愚弄した」と感じたためだという。さらに、トランプがローマ教皇レオ14世を「反キリストかもしれない」と発言した際には、番組で「少なくとも私の結論はそうだが?」と皮肉を交えて批判した。

保守派コメンテーターたちの「偽善」

カールソンの謝罪は、保守派コメンテーターたちの「裏切り」の一例に過ぎない。マージョリー・テイラー・グリーン議員、キャンディス・オーウェンズ、アレックス・ジョーンズ、メグyn・ケリーらも、トランプの支持基盤が離れつつある中で、突然「保守の原則」を語り始めた。しかし、彼らの動機は「ビジネスチャンス」に過ぎない。

カールソンも含め、これらの人物はトランプの手法を真似て「偽りの正義感」を演出している。まさに「ディールの技術」の最新バージョンと言えるだろう。

主な事実

  • カールソンは番組で「人々を惑わせた」と謝罪
  • 過去に選挙不正の虚偽主張や人種差別的発言を繰り返していた
  • トランプの宗教的発言を「キリスト教の愚弄」と批判
  • 保守派コメンテーターたちは「原則」よりも「ビジネス」を優先