米国のトランプ大統領による欧州からの突然の米軍撤退方針が続いている。その背景には、イランとの対立において欧州諸国が十分な支援を示さなかったことに対する不満があるとされる。ウォールストリート・ジャーナルによると、米国防総省は今週、ポーランドへの装甲旅団の派遣を突然中止した。同旅団の装備や兵士の一部は既に移動中であったという。
中国の習近平国家主席との首脳会談の場で、トランプ大統領は中国への過剰な賛辞を繰り返した。人民大会堂前では、中国の儀仗隊や歓声を上げる子供たち、21発の礼砲で出迎えられたトランプ大統領は、習主席との会談で「中国と米国はパートナーであり、敵対関係ではない」と呼びかけられた習主席に対し、「中国への敬意は計り知れない。あなたは素晴らしい指導者だ」と応じた。
さらにトランプ大統領は、中国側が用意した子供たちの歓迎ぶりについても「あの子供たちは素晴らしかった。美しく、幸せそうだった」と称賛した。
「21世紀型の拝跪」
こうしたトランプ大統領の発言は、かつての清朝時代に外交官が皇帝に対して行った「拝跪(kowtow)」に例えられる。当時、米国のジェームズ・ブキャナン大統領は中国皇帝への使節に対し、跪いて頭を地面につけることを拒否させたが、習主席の前では逆に自らが中国への敬意を示す発言を繰り返した形だ。
また、トランプ大統領は会談を「史上最大級の首脳会談」と自賛したが、米国内ではその評判は低く、多くの外交専門家からは「縮小する首脳会談」と評されている。Politicoによれば、当初は「大規模な取引」を目指していた首脳会談の目的は、ホルムズ海峡の再開を中国に要請することへと変わったという。
欧州からの米軍撤退と対外政策の混乱
一方で、欧州における米軍の突然の撤退方針は、米国の同盟国に対する信頼を揺るがす動きとして注目を集めている。特にポーランドへの装甲旅団派遣中止は、NATO加盟国への安全保障に対する米国のコミットメントの低下を示唆するものと受け止められている。
こうした一連の動きは、トランプ政権の対外政策に対する国際社会の懸念を招いており、今後の米中関係や欧州との関係に与える影響が注目される。