米国防総省は4月23日、ジョン・フェラン海軍長官の後任に、フン・カオ海軍次官を指名したと発表した。カオ氏は2024年の連邦議会選挙で落選した経歴を持ち、今回の任命は物議を醸している。
カオ氏は2024年の上院選出馬時、右派メディア「Real America’s Voice」のインタビューで、KKKを連想させる発言を行った。「左派から攻撃されるだろうし、『白人至上主義者』と呼ばれると思うが、一つだけお願いがある。KKKのフードを渡すなら、丸い穴ではなくスリットを入れてくれ。そうすれば目が見えるから」と述べた。この発言はソーシャルメディアで拡散され、批判を浴びた。
「新たな海軍長官のフン・カオ氏がKKK風のジョークを披露し、『フードにスリットを入れてくれ』と発言。軍のトップにふさわしいのか」
— FactPost (@factpostnews) 2026年4月23日
さらにカオ氏は軍歴に関しても、虚偽の主張を繰り返していた。自身が「銃撃され、爆発物で負傷した」と主張し、「100%障害者」と名乗っていたが、公式の軍歴記録にはパープルハートや戦闘行動リボンの受章歴がなかった。2024年にUSAトゥデイが軍歴について質問すると、カオ氏は激しい反論を示した。
「 combat veteran(戦闘経験者)が政治家に挑戦しただけで、なぜ軍歴の証明を求められるのか。アフガニスタンでアルカイダに銃撃された日時を特定しろと? 障害者なのに、なぜパープルハートがないのか?」
2023年には右派牧師ショーン・フォイトの番組に出演し、カリフォルニア州の「魔女術」についても発言。「モントレーのロバーズ・ポイントはかつて『キリストの恋人ポイント』と呼ばれていたが、今では『恋人ポイント』に変わり、魔女術が横行している」と主張した。また、自身の出自についても「アフリカ育ちだからアフリカ系アメリカ人」と発言し、物議を醸した。
こうした発言や主張は、カオ氏が昨年海軍次官に就任する際の公聴会でも明らかになっていたが、上院は承認に賛成票を投じた。今回の海軍長官任命により、カオ氏は戦時下の軍事組織を率いる立場となった。