トランプ氏、スピリット航空の経営難を「オバマ元大統領のせい」と主張

米国のトランプ前大統領は4月24日、ホワイトハウスのオーバルオフィスで記者団に対し、スピリット航空の経営難について「オバマ元大統領が1980年代に消滅した航空会社との合併を阻止した」と発言した。しかし、その航空会社「ピープルエクスプレス」は1987年に倒産しており、スピリット航空との合併は事実上不可能だった。

トランプ氏は「スピリットは問題を抱えている航空会社だ。数年前、彼らはピープルエクスプレスかその関連会社と合併する予定だったが、バラク・フセイン・オバマがそれを悪い考えだと判断した」と述べた。

「その結果はどうなった?双方にとって悪かった。自然な合併だったのに」
トランプ氏はさらに「政府がスピリットの株式を取得するのか?」との記者の質問に対し、「彼らはピープルエクスプレスかその関連会社と合併する予定で、オバマがそれを悪い考えだと判断した。その結果はどうなった?私は政府が買収すべきだと思う。原油価格が下がれば、利益を得て売却できる」と答えた。

事実誤認か?トランプ氏の発言に混乱

トランプ氏が言及した「ピープルエクスプレス」は1987年に倒産しており、スピリット航空が正式に設立されたのはその5年後だ。また、スピリット航空が実際に合併を試みたのは「ジェットブルー」であり、2024年に米司法省が競争阻害の懸念から合併を阻止していた。

さらに、トランプ政権は4月23日、スピリット航空に対し連邦政府が90%の株式を取得する可能性があると報じられた。トランプ氏は「政府がスピリットを救済または買収することを検討している。実質的に負債のない状態で取得でき、良好な航空機や資産を手に入れられる。原油価格が下がれば、利益を得て売却できる」と語った。

また、トランプ氏は「従業員の雇用を守り、航空会社を救いたい」と述べたが、この発言は議会の承認なしに納税者の資金を使用するトランプ氏の姿勢を改めて浮き彫りにした。

専門家から批判の声

政治アナリストや経済専門家からは、トランプ氏の発言が事実誤認に基づいているとの指摘が相次いでいる。また、認知機能の低下を示唆する発言が繰り返されているとの見方もある。

スピリット航空は2020年と2022年に相次いで破産申請を行っており、経営難が続いている。同社は低価格路線を展開する格安航空会社として知られているが、競争激化や燃料費の高騰が経営を圧迫していた。