ニューヨーク南部地区連邦地裁のクラーク判事は、Epstein 関連のレイプ訴訟「Doe v. Black」において、原告側の重大な不正行為を認定した。76ページに及ぶ判決文によると、原告「Jane Doe」は2002年に当時16歳の時に、投資家レオン・ブラック(Leon Black)からレイプ被害を受けたと主張していた。
原告は、被告ブラックと共に、Jeffrey Epstein(エプスタイン)と Ghislaine Maxwell(マクスウェル)から虐待と洗脳を受け、その後他の男性に「売られた」と主張。しかし、裁判所は原告とその弁護士による一連の不正行為を明らかにした。
原告側の不正行為と弁護士の関与
判決によると、原告の元弁護士であるJeanne Christensen(クリステンセン)とその所属事務所Wigdor LLPは、以下の不正行為を行っていた。
- 虚偽報告:クリステンセン弁護士が、関連訴訟の状況について裁判所と相手方に虚偽の報告を行った。
- 証拠隠滅:クリステンセン弁護士が原告に指示し、原告が Epstein 被害者としての経験を公表していたソーシャルメディアアカウントを削除させた。
- 偽造行為:原告が個人日記に掲載した超音波画像が偽造されたものであることが判明し、第一次修正申立書(First Amended Complaint)の根拠とされていた。
制裁措置の内容
裁判所は、被告ブラックが求めた「訴訟終結」の制裁は見送ったものの、原告とクリステンセン弁護士、Wigdor LLPに対して以下の制裁を科した。
- クリステンセン弁護士への措置:
・今後1年間、第二巡回区の連邦裁判所でクリステンセン弁護士が代理人を務める全ての訴訟において、本判決文を提出する義務。
・今後5年間、第二巡回区でクリステンセン弁護士、所属事務所、依頼人に対して制裁申立てが行われた場合、本判決文を裁判所に提出する義務。
・被告ブラックの弁護士費用の負担。 - 原告への措置:
・偽造された超音波画像が掲載された個人日記の使用禁止。
・陪審員に対し、日記の一部が偽造された事実を伝えるよう指示。
・ソーシャルメディアアカウントの削除に関し、被告がその証拠を提示し、陪審員に関連性を説明することを許可。
判決の意義
裁判所は、原告の主張自体は棄却せず、不正行為に対する「より軽い制裁」で対応することを選択したが、その重大性を強調した。特に、原告と弁護士による組織的な虚偽行為と証拠隠滅は、司法手続きの信頼性を損なうものと位置付けられた。
「このような不正行為は、司法制度に対する重大な侵害であり、厳正な対応が必要である。しかし、原告の主張自体は、他の証拠によって立証される可能性があるため、訴訟を終結させるには至らない。」
— ニューヨーク南部地区連邦地裁、クラーク判事
出典:
Reason