ハガティ指数とは?コレクターカー市場の動向を可視化する指標

ハガティ指数は、2009年に初めて発表された株式市場のような指標で、特定のセグメントに属する代表的な車両(コンポーネントカー)の状態「2(優秀)」の平均価格を算出する。四半期ごとに更新され、コレクターカー市場の全体的な動向やセグメント間の相対的なパフォーマンスを把握できる。

2026年1-3月期の市場動向:スーパーカーがけん引、英国車は低迷

2025年後半の停滞から一転、2026年は1月のスコッツデール・キシミー、3月のマイアミ・アメリアアイランドのオークションで活況を呈した。しかし、その動きは一様ではなく、11指数のうち4つが上昇(ブルーチップ、ラディックス、トラック、スーパーカー)、4つが下落(英国車、ドイツ車、1950年代アメリカ車、エントリーカー)し、残りは横ばいとなった。ハガティ市場指数もわずかに上昇したが、依然として「横ばい」の領域にとどまっている。

スーパーカー指数が19%急上昇:現代スーパーカー市場の変化

最大の注目はスーパーカー指数で、1月からの四半期で19%という大幅な上昇を記録。現代のスーパーカー市場における構造的な変化を示す結果となった。

英国車指数は6%下落:5年ぶりの安値に

一方で、英国車指数は6%下落し、5年ぶりの安値を記録。前年比でも9%減と、英国車市場の長期的な低迷が鮮明になった。10車種中7車種が下落し、特にジャガーXK120の下落率は12%に達した。

ブルーチップ指数:ラムボルギーニ・ミウラがけん引

ハガティの「ブルーチップ指数」は、戦後の人気コレクション25車種の価値平均を算出する指標。2026年初めに2%上昇し、25車種中12車種が価格変動した。上昇した車種の中では、ラムボルギーニ・ミウラP400 SVが18%の大幅上昇を記録し、指数を押し上げた。その他、アルファロメオTZ-2が10%、1965年式シェルビーGT350が7%上昇した。下落した車種では、ランチア・アウレリアスパイダーアメリカが7%、ベントレーS1コンチネンタルドロップヘッドクーペが5%下落した。

英国車指数:伝統の名車が揺らぐ

英国車指数は、1950年代から1970年代の英国スポーツカー10車種の価値平均を算出。2026年初めに6%下落し、5年ぶりの安値を記録。前年比でも9%減と、英国車市場の長期的な低迷が続いている。10車種中7車種が下落し、特にジャガーXK120の下落率は12%に達した。英国車市場は、長年にわたる価値の低下が顕著なセグメントとなっている。

市場の二極化が鮮明に:今後の展望

ハガティ指数の動きからは、コレクターカー市場の二極化が浮き彫りになった。スーパーカーやブルーチップ車種は堅調に推移する一方で、英国車をはじめとする一部セグメントは依然として低迷が続いている。今後も市場の動向には注目が必要だ。

出典: Hagerty