新型コロナウイルス感染症の流行時に見られたのと同じパターンで、ハンタウイルスに関する虚偽情報が再び拡散されている。筆者のもとには、クルーズ船「MVホンディウス」でハンタウイルスの集団感染が発生したとの報道が出た直後から、フォロワーたちからスクリーンショットが送られてきた。

その中には、テキサス州の医師による投稿も含まれていた。この医師は新型コロナ禍でイベルメクチンの有効性を主張し、注目を集めた人物だ。今回も同様に、ハンタウイルスに対してもイベルメクチンが効くと主張している。

虚偽情報拡散の手口はコロナ禍と同じ

ハンタウイルスは主にネズミの糞尿を介して感染するウイルスで、重症化することもある。しかし、新型コロナウイルスと同様に、専門家を装ったアカウントが「治療法」や「予防法」と称する虚偽情報を拡散している。

こうした動きは、公衆衛生に関する虚偽情報が繰り返されるパターンの一例だ。専門家を自称するアカウントが、科学的根拠のない主張を展開し、拡散を加速させる。その結果、一般の人々が誤った情報に惑わされ、不安を煽られることになる。

専門家の主張に注意が必要

テキサス州の医師のように、過去に特定の治療法を推奨した経歴があるアカウントほど、信頼性を装って虚偽情報を拡散するリスクが高い。こうした主張に接した際には、公的機関や専門家団体の公式見解を確認することが重要だ。

「虚偽情報は、一度拡散されると修正するのが非常に困難です。信頼できる情報源からの情報を優先し、拡散する前に事実確認を行いましょう。」

今後も続く虚偽情報への対策

公衆衛生に関わる虚偽情報は、新型コロナウイルスだけでなく、他の感染症でも繰り返し見られる。そのため、情報を受け取る側がリテラシーを高め、信頼できる情報源を選択することが不可欠だ。

また、プラットフォーム側も虚偽情報の拡散を抑制するための取り組みを強化する必要がある。例えば、専門家によるファクトチェックの実施や、虚偽情報と判断された投稿への警告表示などが挙げられる。

まとめ

  • ハンタウイルスに関する虚偽情報がSNSで拡散されている
  • 専門家を装ったアカウントが「イベルメクチンが効く」と主張
  • 新型コロナ禍と同様のパターンで、信頼性を装った虚偽情報が広がる
  • 公的機関や専門家団体の公式見解を確認することが重要
  • 情報リテラシーの向上とプラットフォームの取り組み強化が必要
出典: STAT News