フォード・レーシングは、マスタング・コブラジェット2200を発表し、ドラッグレースの世界に新たな歴史を刻んだ。この電気自動車レーシングカーは、2基の電気モーターが合計2,200馬力を発揮し、従来のV8エンジン搭載車を圧倒する性能を誇る。
同社はこれまでに、コブラジェット1400(2021年)、コブラジェット1800(203年)に続き、3代目となる電気自動車レーシングカーを開発。その名の通り、2,200馬力という驚異的な出力は、リマック・ネヴェラやピニンファリーナ・バッティスタといったハイパーカーをも凌駕する。
驚異的なパワーと軽量化
コブラジェット2200を駆動するのは、それぞれ約1,200馬力を発生する2基の電気モーター。重量はコブラジェット1800の半分以下に抑えられており、レーシングカーの軽量化に貢献している。
興味深いのは、EVながら遠心クラッチを採用し、発進時のトルクをコントロール。さらに2速トランスミッションを搭載し、車体前部には重量バランスを調整するための移動可能なバッテリーも装備されている。リアには2基、車体下部には1基のバッテリーが搭載され、総重量は約1,500kgに抑えられている。
ドラッグレースで新記録樹立
フォード・レーシングは、先週末に開催されたNHRA 4-Wide Nationals(シャーロット)にコブラジェット2200を持ち込み、複数回のドラッグレースを実施。その結果、6.87秒(時速357km/h)というEVとしての世界記録を樹立し、その後の走行で6.81秒(時速358km/h)まで記録を更新した。
この圧倒的な加速性能は、2,200馬力のパワーと1,100kgの軽量化、そして最適化された駆動システムが融合した結果だ。フォードは、今後も電気自動車レーシングカーの開発を進め、ドラッグレースの新たな基準を打ち立てていく方針だ。
「コブラジェット2200は、単なるレーシングカーではなく、EV技術の可能性を示す存在です。今後も革新的なパフォーマンスを追求していきます。」
— フォード・レーシング公式声明