カレン・バス市長、資金調達で後塵を拝す
2026年のロサンゼルス市長選挙に向け、現職のカレン・バス市長は資金調達でライバル候補に後れを取っている。2024年からの調達額は280万ドルに上るが、今年に入ってからの集計では49万4,734ドルにとどまり、2月の立候補表明直後に始めたスペンサー・プラット氏とニティア・ラマン氏(いずれも53万ドル超)を下回った。
技術起業家ミラー氏、自己資金250万ドルで注目を集める
テック起業家のアダム・ミラー氏は、選挙資金として250万ドルの自己資金を投入し、さらに20万ドルの寄付を集めた。ミラー氏は選挙経験こそないものの、資金面では有利な立場にある。しかし、資金力が選挙結果を左右するとは限らない。2022年の選挙で1億ドル以上を投じたリック・カリューソ氏は落選に終わった。
住宅政策活動家、左派票の獲得を目指す
左派層の支持を集める住宅政策活動家のレイ・ファン(Rev. Rae Huang)氏は、1月以降に16万5,000ドルを調達。ラマン氏と左派票を争う構図となっている。
世論調査:バス市長がリードも、40%が未決定
UCLAルースキン公共政策大学院による4月の世論調査では、バス市長が25%の支持を集め、プラット氏(11%)、ラマン氏(9%)をリードした。しかし、選挙2カ月前でなお40%の有権者が未決定という状況で、選挙戦は混迷を深めている。
「選挙2カ月前で40%もの有権者が未決定というのは異例だ。バス市長は数十年ぶりの厳しい再選レースに直面しているが、選挙は11月の決選投票に持ち込まれる可能性が高い。今後の展開次第で状況は大きく変わる可能性がある。」
ゼヴ・ヤロスラフスキー(UCLAルースキン研究所所長)
主要候補の資金調達状況
- カレン・バス市長:2024年からの調達額280万ドル、手元資金230万ドル
- スペンサー・プラット氏:53万ドル超
- ニティア・ラマン氏:53万ドル超
- アダム・ミラー氏:250万ドル(自己資金) + 20万ドル(寄付)
- レイ・ファン氏:16万5,000ドル
主な支援者層
プラット氏の支援者には、プロデューサーのチャールズ・パチェコ氏(LBIエンターテインメント)、元「ザ・ヒルズ」出演者ローレン・コンラッド氏の元パートナー、ダグ・ラインハルト氏、リアリティ番組プロデューサーのジェフ・ジェンキンス氏、キャサリン・マクフィー氏らが名を連ねる。
ラマン氏は、ハリウッドのクリエイターから支援を受けており、映画監督エド・ズウィック氏、ニック・ストラー氏、俳優のアダム・スコット氏、コリン・ジョスト氏、脚本家のビーナ・スッド氏、メーガン・アムラム氏、ジョン・ソロモン氏、ティム・ディズニー氏らが名を連ねる。このほか、元ネットフリックス幹部のテンド・ナゲンダ氏、エンデバー創業者のトム・ストリックラー氏、ロード・ミラーTV部門責任者のダン・シアー氏も支援している。
ファン氏は、進歩派の市民リーダーである弁護士のエリン・ダーリング氏や小規模事業主のジリアン・ブルゴス氏らから支援を受けている。
選挙戦の行方:資金力だけではない要因
資金力は選挙戦の重要な要素だが、唯一の決め手ではない。2022年の選挙で1億ドル以上を投じたリック・カリューソ氏が落選したように、選挙経験や政策の支持率も大きな影響を与える。今後の選挙戦の展開に注目が集まる。