ランボルギーニ最強のオープンカーが世界限定15台でデビュー
イタリアのスーパーカー専門メーカー、ランボルギーニは、63年の歴史で最もパワフルなオープンカー「フェノメノ・ロードスター」を発表した。世界限定15台という超希少モデルで、同社の「Few-Off」シリーズの一員として、2025年にデビューした「フェノメノ・クーペ」の姉妹車にあたる。
フェス形式の発表イベントで披露
従来であればジュネーブモーターショーなどの大規模な自動車ショーで発表されたであろうモデルだが、2026年の発表はイタリア・イモラサーキットで開催された「ランボルギーニ・アリーナ」というブランドイベント内で行われた。ショー形式ではなく、DJセットやディナーを交えたフェスのような形で披露されたこのモデルは、主に顧客やファン向けのイベントであったが、約1,000人が参加した。
クーペとの共通点と独自のエアロダイナミクス
ビジュアル面では「フェノメノ・クーペ」との共通点が多いが、ロードスターは独自のエアロダイナミクスパッケージを採用。これにより、クーペと同等のダウンフォースと安定性を確保している。具体的には、フロントウインドウ上部に小さなスポイラーを追加し、空気をキャビン上部からエンジンルームへと導く設計となっている。これにより、乗員のヘアスタイルを保護しつつ、空力性能を向上させている。
カーボンファイバー製のエンジンカバーはクーペよりも平坦な形状だが、その下にはV12エンジンが露わになっており、デザイン上の重要な要素となっている。ランボルギーニのデザイン責任者、ミジャ・ボルケルト氏は「V12エンジンはますます希少になりつつあるが、我々はこの伝統的なレイアウトを守り続ける」と語っている。
ハイブリッドV12がもたらす圧倒的なパフォーマンス
「フェノメノ・ロードスター」は、6.5リッター自然吸気V12エンジンと3基の電気モーター(前輪2基、後輪1基)、7kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。V12単体で835馬力(9,250rpm)、535lb-ft(6,750rpm)のトルクを発生し、システム全体では1,065馬力を誇る。これにより、ランボルギーニ史上最もパワフルなオープンカーとなった。
0-100km/h加速は2.4秒、0-200km/h加速は6.8秒、最高速度は340km/hを達成。21インチ前輪・22インチ後輪のセンターロックホイールと、巨大なカーボンセラミックブレーキローターがこのパフォーマンスを支える。また、手動調整可能なレーシングスタイルのショックアブソーバーにより、オンロードとオンロードの両方で卓越した走行性能を発揮する。
レーシング技術の結晶
ランボルギーニは近年、GT3プログラムを通じてレース分野での存在感を高めており、「フェノメノ・ロードスター」にもその技術が活かされている。さらに、6Dセンサーをはじめとする最新の電子技術も搭載。垂直・横方向加速度、角速度(ロール、ピッチ、ヨー)などを計測し、ドライバーにリアルタイムでフィードバックを提供する。
「V12エンジンはますます希少になりつつあるが、我々はこの伝統的なレイアウトを守り続ける。フェノメノ・ロードスターは、その象徴的な存在だ」
ミジャ・ボルケルト(ランボルギーニ デザイン責任者)
まとめ:伝統と革新の融合
「フェノメノ・ロードスター」は、ランボルギーニの伝統的なV12エンジンと最新のハイブリッド技術、そしてレーシング由来のエアロダイナミクスを融合させたモデルだ。世界限定15台という希少性と、圧倒的なパフォーマンスは、コレクターやスーパーカー愛好家にとってまさに夢の一台と言えるだろう。