中国、自動運転タクシーの新規免許発行を一時停止
今年初め、中国の武漢で、百度(Baidu)の自動運転車数十台が突然停止し、大規模な交通渋滞を引き起こした。この事態を受け、北京の当局者らは大きな衝撃を受け、中国政府は自動運転車の新規免許発行を一時停止する決定を下した。
米国でも深刻な問題が顕在化
米国でも同様の問題が発生している。ウェイモ(Waymo)やテスラの自動運転タクシーは、人間のオペレーターに依存していたり、荷物を盗んだり、路上で衝突事故を起こすなどのトラブルが相次いでいる。さらに、小学校の外で子どもに自動運転車が衝突する事故も発生しており、連邦当局が調査に乗り出している。
昨年12月には、サンフランシスコで大規模な停電が発生し、ウェイモの自動運転車隊が市内の道路を塞ぐ事態に陥った。この出来事は、3月に武漢で起きた自動運転車の停止騒動と驚くほど似ていたため、同社はサービスを完全に停止せざるを得なかった。
米国の規制は州ごとのバラバラな状態
こうした問題が続くにもかかわらず、米国では連邦レベルでの包括的な規制が整備されていない。フォーチュン誌によると、米国には自動運伝車の安全基準を定めた連邦法が存在せず、州ごとに異なるルールが適用されている。また、超党派の法案も未だ草案の段階にとどまっており、過去の試みも頓挫している。
規制の不在により、自動運転タクシー業界は急速に拡大し続けている。モルガン・スタンレーの推計によると、米国の自動運転車による乗車回数は、昨年の1500万回から今年は3600万回に増加すると見込まれている。さらに、2030年までには7億5000万回に達する可能性があるという。
事故の増加と公的資源の負担が懸念される
業界の拡大に伴い、事故件数も増加する可能性がある。また、自動運転タクシーは公的資源を大幅に消費していることも政府データで明らかになっている。
そんな中、カリフォルニア州では新たな対策が導入された。同州の自動車局(DMV)が発表した新ルールにより、自動運転タクシーは交通違反の対象となり、法執行機関が違反行為に対し企業責任を追及できるようになった。
中国の規制強化が今後の業界に与える影響
中国政府が自動運転車の新規免許発行を一時停止した期間は未定だが、今後、中国の自動運転事業者に対する規制がさらに強化される可能性が高い。同国がどのような対応を取るのか、業界関係者の注目が集まっている。