2006年に国際天文学連合(IAU)が定めた新たな天体分類基準により、冥王星は「惑星」から「準惑星」へと格下げされた。以来、冥王星の扱いを巡る議論は続いてきたが、再び注目を集めている。

そのきっかけとなったのが、NASAのジャレッド・アイザックマン長官による発言だ。アイザックマン長官は先週の上院委員会の公聴会で、「冥王星を再び惑星に戻すべきだ」と発言し、議論を再燃させた。

しかし、冥王星の分類変更はIAUが一括して管理しており、NASAや大統領令で変更できるものではない。アイザックマン長官もこの事実を認識しており、発言の根拠として「NASAが現在進めている研究論文」に言及した。その上で、「科学コミュニティで議論を再開したい」と述べたが、その真意については疑問視する声が上がっている。

専門家の間では、アイザックマン長官の発言は、NASAへの予算獲得を目的にした政治的パフォーマンスではないかとの見方が強い。実際、同長官は過去にトランプ前大統領との関係を強調し、NASAの予算獲得に注力してきた経緯がある。

冥王星の惑星分類を巡る経緯

  • 2006年以前:太陽系第9惑星として認識されていた。
  • 2006年:IAUが「惑星」の定義を厳格化し、冥王星を「準惑星」に分類変更。
  • 2019年:当時のNASA長官が冥王星の再分類を提案したが、実現せず。
  • 2024年現在:再び議論が活発化し、NASA長官の発言が注目を集めている。

冥王星の扱いについては、科学的な議論と政治的な思惑が交錯しており、今後の動向が注目される。

出典: Defector