司法省が突然の方針転換、召喚令状を取り消し
司法省は2024年6月10日、元CIA長官ジョン・ブレナン氏に対する偽証疑惑の捜査で発行した召喚令状を、発行からわずか数日後に取り消した。同省は理由を明らかにしていないが、関係者によると、証人への任意聴取への切り替えが行われたという。
捜査手法に専門家も疑問符
通常、証人は大陪審に召喚される前にFBIによる事前聴取が行われるが、今回のケースではそれが省略された。ニューヨーク・タイムズ紙によると、この手法の変更に veteran prosecutors(熟練検察官)からも驚きの声が上がっている。
トランプ氏寄り検察官の起用
先週、フロリダ州南部地区の検察官事務所で国家安全保障部門の責任者を務めていたマリア・メデティス・ロング氏が、同捜査に対する疑問を表明したとして更迭された。その後、トランプ前大統領の支持者として知られるジョセフ・ディジェノバ氏が後任に起用され、6月10日に宣誓就任した。しかし、召喚令状の発行判断がディジェノバ氏によるものかは不明だ。
ブレナン氏の捜査背景
フロリダ州南部地区の検察官事務所は、2016年米大統領選でロシアがトランプ氏に有利な情報工作を行ったとする諜報評価書の作成にブレナン氏が関与したかどうかについて、同氏が議会に虚偽の証言をした疑いで捜査を進めている。同事務所はこれまでに30件以上の召喚令状を発行し、トランプ氏の政治的敵対者に対する広範な陰謀調査を展開してきた。
注目を集めるアリーレン・キャノン判事
これらの事件は、トランプ氏に司法手続きの停止を命じたアリーレン・キャノン判事のもとで審理される見通しだ。同判事は2023年、トランプ氏の機密文書不正所持事件で、彼に有利な判断を下したことで注目を集めた。
トランプ政権下の司法省で相次ぐミス
今回の突然の召喚令状取り消しは、トランプ前大統領の影響下にある司法省による数々の捜査手法のミスの一つと位置付けられている。民事・刑事双方の事件で、前例のない検察ミスが相次いでおり、司法の独立性に対する懸念が高まっている。