ロシアによるウクライナ侵攻が始まって4年。西側諸国による経済制裁は当初、一定の成果を上げたものの、その効果は徐々に薄れつつある。金融犯罪対策の取り組みに10点満点で何点を与えるかとの問いに対し、筆者は改めてその現状を振り返った。

2022年当初、西側諸国はロシア政府や国営企業、富裕層に対する制裁を迅速かつ大規模に実施した。これにより戦争のコストは確かに高まったものの、4年が経過した現在、制裁の効力は低下しつつある。その背景には、米国の政策転換やハンガリーのオルバーン前首相による妨害などがある。さらに、トランプ前大統領によるイランへの介入で原油価格が高騰し、ロシアにとっての収入源となっている。

専門家らは、欧州諸国がロシアの支払いメカニズム、特に暗号資産に焦点を当てるべきだと指摘する。ロシアの戦争資金調達における暗号資産の役割は明らかだが、これまでの取り組みは不十分だった。暗号資産エコシステムの拡散とロシアの関与の巧妙化がその要因だ。

ロシア系暗号資産取引所「Grinex」が突然のサイバー攻撃を受け、運営停止に追い込まれた。同社はテロップで「西側諸国の諜報機関による大規模サイバー攻撃」と主張したが、その真偽は定かではない。Grinexは昨年閉鎖された「Garantex」の後継であり、西側諸国の法執行機関による長年の取り組みが実を結んだ結果だった。

しかし、今回の攻撃が西側諸国による直接的な作戦だった可能性は低い。むしろ、ハクティビストによる単独行動の可能性が高い。いずれにせよ、ロシアの暗号資産を通じた資金調達を阻止するためには、欧州諸国がより強力な規制と監視体制を構築する必要がある。

出典: Coda Story