米国政府高官が、トランプ政権下で行われたホルムズ海峡における船舶通航支援作戦「プロジェクト・フリーダム」の実施前に、イランに対し事前通告を行い、干渉しないよう警告していたことが明らかになった。

関係筋によると、この極秘メッセージは日曜日(現地時間)にイラン側へ伝達され、米国が「世界のための防衛作戦」を実施する意向を示した。これに対し、イランは直後に米海軍艦艇や商船、アラブ首長国連邦(UAE)への一連の攻撃を開始した。

米国当局の主張と現状

国防長官のエリック・ヘグセス氏と統合参謀本部議長のダン・ケイン将軍は火曜日(現地時間)の記者会見で、イランの攻撃を「主要な戦闘再開に至る閾値を下回るもの」と位置付け、「停戦は維持されている」と強調した。

ヘグセス氏は「ホルムズ海峡作戦開始当初は、ある程度の混乱が生じることは予想していた」と述べ、イラン革命防衛隊(IRGC)の行動が交渉担当者の意向と異なる場合もあると説明。その上で「イラン側が行動を抑制し、合意に向けた条件を整える責任がある」と指摘した。

両氏はまた、トランプ大統領が戦争再開を命じた場合に備え、米軍が即座に対応できる態勢を整えていると述べた。

作戦の実態と反応

しかし、作戦開始から24時間以内に、ホルムズ海峡の石油・貨物輸送量が実質的に増加したという証拠は見られなかった。米中央軍(CENTCOM)によると、月曜日には米国旗を掲げた2隻の船舶が通過したが、火曜日にはゼロだった。ヘグセス氏は「数百隻が通航を待機中」と主張したが、多くの海運会社は米国政府の安全保障に対する信頼が低い状況にある。

ヘグセス氏は「イランには慎重な行動を求める」と述べ、その一方でイラン側は「新たな方程式を作り出した」と主張。イラン議会議長のモハンマド・バゲル・ガリバフ氏はX(旧Twitter)でこう述べ、外務大臣のアッバス・アラグチ氏はパキスタンを仲介とした米国との交渉が「進展中」と発言した。

最新の動向

UAE国防省によると、火曜日にはイランが新たなミサイルとドローン攻撃を実施し、UAE側の防空システムがこれに対応した。米国当局は「停戦は維持されている」との立場を崩していないが、今後の動向に注目が集まる。

「我々はイランに対し、この防衛作戦を許可するよう、公然と、そして密かに伝えている」
— エリック・ヘグセス国防長官
出典: Axios