米国の職場ストレスはかつてないほど深刻化しており、多くの労働者が精神的な限界に達していることが新たな調査で明らかになった。51%の労働者が直近30日間で職場で涙を流した経験があると回答しており、これは前年比で12ポイントも増加している。

AI導入の加速がストレスを悪化させる

調査を実施したメンタルヘルスプラットフォーム「Modern Health」によると、職場ストレスの主な要因の一つがAIの導入加速だ。64%の労働者がAI導入により仕事の期待値が上がり、ストレスが増加したと回答。さらに25%がAIが自身のメンタルヘルスに悪影響を与えていると感じている。

アルコールや薬物使用が職場でも増加

ストレスの高まりは職場での行動にも表れている。52%が過去1年間に職場でアルコール、THC、処方薬などの物質を使用した経験があると回答。また、63%が自宅に帰ってからもこれらの物質を使用してストレスを解消している

不安発作やパニック発作の増加

職場ストレスの深刻化は精神的な症状にも表れており、52%が過去1年間に職場で不安発作やパニック発作を経験したと回答。これは前年比で大幅な増加を示している。

プライベートとの境界線の曖昧化が問題に

多くの労働者が仕事とプライベートの境界線を保てずにいることもストレスの一因だ。72%がメンタルヘルスの問題を抱えながらも仕事を続ける圧力を感じており、前年比で10ポイント増加。57%が仕事時間外のメッセージへの返信を求められる圧力を感じている

調査結果は、職場ストレスが単なる個人の問題ではなく、企業全体の課題であることを示唆している。専門家は、企業が従業員のウェルビーイングを優先し、明確な境界線を設けることの重要性を指摘している。