古いプラットフォームが却って強みに
ドッジ・デュランゴは、2011年のデビュー以来、大幅なモデルチェンジを経ていない。しかし、2025年には過去20年で最も売れる年になり、2026年もその勢いは続いている。2025年の販売台数は81,000台以上を記録し、前年比37%増。2026年の第1四半期だけで20,300台を販売し、前年同期比で約50%の伸びを記録した。
V8エンジンと価格調整が奏功
デュランゴの成功の要因は、セグメント唯一のV8エンジンと価格調整にある。デュトロイト・ニュースのインタビューで、ステランティスの幹部は「デュランゴはV8エンジンを搭載する唯一のモデルであり、そのパワーで上位クラスの大型SUVと競合できる」と語った。また、Hemi V8のラインアップ拡大により、より幅広い層にアピールするようになった。
「運転の楽しさ」が支持される理由
デュランゴは、最新のタッチスクリーン過多なSUVとは異なり、物理ボタンやダイヤルを重視したシンプルなインテリアを採用。多くの三列SUV(日産・アルマーダ、ジープ・グランドチェロキーL、ランドローバー・ディフェンダーなど)をテストした専門家も、デュランゴの運転のしやすさと使い勝手の良さを高く評価している。
「デュランゴは、現代の車両にありがちな過剰な機能を一切排除し、純粋な運転の楽しさを追求したモデルだ。現代の自動車に興味がない層にとって、まさに理想的な存在と言える」
— 自動車アナリスト カール・ブラウアー
「進化しない」ことが成功の秘訣
デュランゴは、時代の流れに合わせて大幅な進化を遂げていない。しかし、その「変わらなさ」が却って支持されている。テクノロジーやデザインの過剰なアップデートを嫌う購入者にとって、デュランゴは「シンプルで分かりやすい」モデルとして受け入れられているのだ。
自動車業界の関係者は、デュランゴの成功から「進化しすぎないことの重要性」を学ぶべきかもしれない。同車の販売台数の伸びは、単なる一時的なブームではなく、確かな市場のニーズを反映したものだと言えるだろう。