NASCARの経営陣に大きな変動があった。かつて激しい反発を招いた反トラスト法訴訟も、今では和解し、両者は安定した関係を築いている。しかし、その裏で NASCAR を78年にわたり支えてきたフランス一族は、厳しい試練を経験していた。
AP通信によると、マイケル・ジョーダン氏率いるチームオーナーらによる訴訟では、8日間の審理を通じてフランス一族が「金を蓄える独裁者」として描かれ、チームの資金難を無視して富を得ていたとの批判が浴びせられた。この訴訟は、NASCAR会長兼CEOのジム・フランス(81歳)にとっても想定外の展開だった。
ジムの甥であるブライアン・フランスは、2003年に会長兼CEOに就任したが、2018年に飲酒運転で逮捕されるなど不祥事が続き、2018年に解任された。その後、後継者不在の状況が続いたが、ジム・フランス(当時73歳)が2018年8月5日にCEOに復帰。そして今回、30年以上にわたりNASCARで実績を積んできたスティーブ・オドネル(57歳)への経営権移譲が発表された。
オドネルは昨年にNASCAR社長に就任し、本日正式にCEOに昇格。さらに、フランス一族の血を引くベン・ケネディ(34歳)がCOOに昇格した。ケネディは、オーランド・スピードワールドでの下位カテゴリーからキャリアをスタートさせ、ARCA、NASCARトラックシリーズを経て、2018年にドライバーからフロントオフィスへと転身。レースチームのオーナーも務めるなど、多才な経歴を持つ。
この人事は、フランス一族の経営からの事実上の撤退を示すものであり、NASCARに新たな時代の幕開けを告げるものだ。
出典:
Hagerty