米国時間9月10日、ラッパーのトゥパック・シャクール(1971-1996)の遺族が、彼の1996年の殺害に関与したとして、ケイフィーDら複数の被告を相手取り、不法行為死訴訟をロサンゼルス郡上級裁判所に提起した。

原告はモプレーム・シャクール氏が代理人を務める遺産管理者で、被告にはデュアン・「ケイフィーD」・デイビス氏のほか、実名が特定されていない「ジョン・ドゥ1〜100」と記載された未知の共謀者が含まれている。

デイビス氏の代理人は、現時点でコメントの要請に応じていない。

訴状の主張内容

訴状によると、トゥパックの死から約30年後の2023年に初めて逮捕が行われたが、その後の大陪審の議事録やNetflixのドキュメンタリーにより、トゥパックの殺害は単なる報復行為にとどまらない、より広範で複雑な陰謀であったことが明らかになったという。

「しかし、真実はいまだにつかみどころがない。関与した多くの人物は既に亡くなっており、他の者は特定が困難な状況にある」
「それでも確実なことは、トゥパックの殺害に関与した人物のうち、30年にわたり責任を問われてこなかった者が存在するということだ」

原告は、トゥパックの遺産管理者であるモプレーム・シャクールの代理として、この訴訟を通じて「トゥパックの不法行為死に対する損害賠償を回復する」ことを目的としている。

ケイフィーDの関与

訴状では、ケイフィーDがトゥパック殺害の唯一の刑事告発を受けた人物として名指しされている。ケイフィーDは、1996年9月7日にトゥパックを銃撃した白いキャデラックに同乗していたとされるメンバーで、南ロサンゼルスのストリートギャング「サウスサイド・コンプトン・クリップス」の元構成員とされている。

2023年9月29日、ネバダ州クラーク郡の大陪審はケイフィーDを第一級殺人で起訴したが、彼は無罪を主張。現在、裁判は8月まで延期されている。

未確定の共謀者

その他の被告については、原告側が「独立した調査を通じて、特定の個人の正確な役割を確認できず、訴状に名前を記載する確実性が得られなかった」と説明。しかし、今後の捜査により実名が判明した場合には、訴状を修正する意向を示している。

出典: The Wrap