ホワイトハウス記者協会晩餐会のパロディで放送されたコメディアン、ジミー・キンメルのジョークをめぐり、トランプ政権が再び批判を強めている。第一 Lady メラニア・トランプの発言を皮切りに、大統領自身と首席報道官がキンメルを非難する事態に発展した。
トランプ大統領は4月27日、自身のSNS「Truth Social」に投稿し、キンメルのジョークを「暴力扇動」と断じた。投稿の中で大統領は、キンメルが「メラニアが出産間近の未亡人のように輝いている」と発言したと主張。さらに、その2日後に開催された本物のホワイトハウス記者協会晩餐会の会場で男が銃器を所持していた事件と関連付けた。
「ジミー・キンメルはテレビの視聴率が悪いにもかかわらず、面白くもないジョークを披露した。彼はメラニアと息子のバロンをスタジオに招き、あたかも彼らが彼の話を聞いているかのように演出した。実際にはそんなことはなかったし、今後もあり得ない。その上で、『メラニアが出産間近の未亡人のように輝いている』と発言した」とトランプ大統領は主張した。
しかし、実際に発砲未遂事件を起こしたコール・アレン容疑者の動機は、キンメルのジョークとは全く異なるものだった。アレン容疑者の主張によれば、主な不満はトランプのキリスト教への不敬、ウクライナ支援の打ち切り、そして「ペドフィリア、レイプ犯、反逆者」と表現した現政権への反発だったという。キンメルのジョークが暴力を扇動したという主張は、明らかに事実に反している。
首席報道官カロリーヌ・レヴィット氏も同日、同様の主張を展開した。「誰が夫の殺害の可能性に喜ぶ妻のイメージをジョークにするのか」と述べ、キンメルの発言を非難した。
トランプ大統領は、キンメルのジョークが「暴力扇動」につながったかのような主張を展開したが、実際の事件との因果関係はない。その一方で、大統領自身の発言は、はるかに過激で深刻な内容を含んでいることが指摘されている。